本当の絶望とは、何でしょうか。
お金がすべてなくなったときでしょうか。
受験で失敗したことでしょうか。
家が燃えてしまったときでしょうか。
泥棒によって、すべての家財道具を盗まれたときでしょうか。
職を失ったときでしょうか。
交通事故に遭って、手足を失ったときでしょうか。
いいえ、どれも違います。
よく見てください。
どれも、本気になれば、やり直しができることばかりです。
お金がなければまた稼げばいいし、職を失っても再就職すればいい。
たとえ、手足を失ったとしても、義手や義足があります。
私たちの多くは、絶望を誤解しています。
本当の絶望とは、命を失ったときです。
失われた命だけは、どんなに大金や時間があっても、やり直せないし、取り戻せない。
命を失ったとき、完全にすべての可能性が失われます。
つまり、生きているうちに、本当の絶望は体験できません。
絶望して落ち込んでいるのは、勘違いです。
命という素晴らしい宝物が、最後に残っています。
人生は、何度でもやり直せます。
命があるかぎり、諦めるのはまだまだ早いのです。