突然ですが、今から自分を振り返る時間を、ほんの数分作ってください。
大切なお話をしたいと思います。
あなたはいつのころから「いつか幸せになる」という願いを持ち始めましたか。
中学生のころからですか。
高校生のころからですか。
それとも大学生のころからですか。
おそらく、あなたはいまだに「いつか幸せになる」という夢を持ち続けているのではないでしょうか。
「今の自分は、まだまだ幸せじゃない」
「もっと幸せになれるはずだ」
そう思っていませんか。
おや、おかしなことに気づきませんか。
昔から追いかけている幸せなのに、いまだにかなっていないのは不思議ではありませんか。
若さも体力も時間も、十分にあったはずです。
それでもまだ、満たされない自分がいるのは、なぜでしょうか。
実は「いつか幸せになる」という努力をしている人は、いつまで経っても幸せになれないという法則があります。
今、恵まれている幸せに目を向けず「もっともっと」と限りなく追いかけているからです。
もう十分に幸せに囲まれているというのに、そんなことは気にもかけていません。
「もっとお金を!」
「もっと愛を!」
「もっと地位と名誉を!」
自分本位に、欲ばかりを追いかけています。
だから幸せになれないのです。
本当はすでに幸せでも、そう感じるセンサーが鈍くなって、幸せが感じられなくなっているのです。
この罠にはまり、一生幸せを感じることなく命を使い果たしてしまう人が大勢います。
あなたも、同じようなことになっていませんか。
自分の恥ずかしさやプライドがあるでしょうが、人生の大切なお話ですから、思い切って自分を正直に振り返ってみましょう。
そろそろ「いつか幸せになる」という夢から、目を覚ましませんか。
「本当はすでに幸せなんだ。喜んでいる自分が、すでにいるではないか」ということに気づくことが、本当に大切なことです。
手に入れるのではなく、気づくのです。
あなたの心臓は誰が動かしているのでしょう。
あなたの遺伝子DNAは、あなたが設計したものですか。
細胞分裂は、あなたの意志で、そうしているでしょうか。
そもそもあなたは、自分で自分を作りましたか。
どれも、あなたがしていることではありませんね。
自分は生きているのではなく「生かされている」という事実に気づくことです。
生かされているという事実に気づき、感謝をすると、幸せであることに気づかざるを得なくなります。
メーテルリンクの作品『幸せの青い鳥』のように、本当の幸せは、あなたの中にあるのです。
幸せを追いかける人はいつまでも幸せになれず、幸せに気づく人が本当に幸せになれるのです。