本当に好きなことは、おおっぴらに「これが好きです」と言って公の場では公表しません。
本当に心から好きなことは「けがされたくない」という気持ちが強いからです。
親が、愛するわが子を保護するように、自分にとって大切なことも「保護したい」という欲求が、無意識に強くなります。
守ろうとする気持ちは、大好きだという気持ちの表れです。
大切なものほど、保護したい気持ちが強くなります。
大切なフィギュアほど、ケースの中にしまい、傷をつけないように気をつけます。
「傷つけたくない」は「大切なことである」という証拠です。
私も小さなころから、隠れて本を読んでいました。
自分を高めるような哲学や自己啓発の本を、誰にも見つからないように、こそこそと読んでいました。
なぜ隠れてしていたかというと「邪魔をされたくなかったから」です。
本当に好きなことを取り上げられると、子どもの私は失望どころか、絶望してしまいます。
褒められなくてもいいから、毎日のように、誰にも知られずこそこそとしていたことは、本当に好きなことでした。
隠れてしていた理由は、好きなことを取り上げられないようにと保護していた状態だったのです。
あなたが隠れてしていることは、何ですか。
それがあなたの好きなことなのです。