ときどき「個性」の意味を誤解している人がいます。
個性を表現しようと、わざと奇抜なことをする人。
個性を出すつもりで、わざわざ人と違った行動をしようとする人。
個性的に思われたいから、流行のファッションを追いかける人。
目立ったり変わっていたりすれば、何でも個性になると言わんばかりの行動です。
たしかに行動は特徴的ですが、これらを個性とするのは違和感があります。
それは、ただ目立つためにしている行動にすぎません。
奇抜な行動をするのが、個性とは限りません。
人と違ったことをするのも、個性とは限りません。
流行のファッションを追いかけるのも、個性とは限りません。
それらは見栄や虚栄心であり、個性とは限らないのです。
では、個性とは何か。
個性とは「自分らしさ」です。
自分に特有の性質であり、性格です。
無理に演じたりすることではなく、ありのまま自然と表現されることです。
自分の外側にあるのではなく、内側にあります。
たとえば、話し方です。
話し方も個性です。
話し方は、人それぞれ微妙に違います。
もごもごした話し方、はきはきした話し方、明るい口調の、重たい口調の話し方。
話せるのは普通のことに思えますが、そこには個性が表現されます。
性格も個性です。
性格は一人一人違います。
真面目な性格、穏やかな性格、せっかちな性格、怒りっぽい性格。
考え方や価値観も、そこに「自分らしさ」があるなら、個性の1つです。
周りに流されず、その人の本来の性格こそ、個性です。
ファッションも、個性が表れる部分の1つです。
奇抜なファッションが個性とは限りません。
流行のファッションを取り入れて、それを自分の個性を勘違いしないことです。
自分が好きで心地よいと感じるなら、個性の表れているファッションと言えます。
誰かの真似をすることでもなければ、無理やり奇抜になることでもありません。
他人の価値観を盲信することでもなければ、わざと反抗的になることもでもありません。
あくまで自分らしさの表現こそ、個性です。
ありのままの自分を表現した結果、目立ったり変わったりしているならいいのです。
あくまで自分らしさを表現しているのですから、個性の表れと言えます。
「自分らしさ」を大切にしましょう。
心の声に耳を傾け、正直に従うのです。
「自分らしさの表現=個性の表現」です。
自分の個性を知っておくことは重要です。
人生を選択する場面では、自分の個性を考慮することが必須だからです。
自分の個性がわかっていないと、判断を誤る可能性が高くなります。
個性の意味を誤解していませんか。
個性の意味をきちんと理解することで、自分の本当の個性に気づけます。