思考とは、雲の状態に似ています。
ぼんやりとした形であり、常に形が変わり続ける。
頭で考えているだけでは、もやもやした思考がなかなか具体的になりません。
雲のように、ぼんやりした状態のまま。
具体的になりかけたところで風が吹き、形が乱れる。
考えることが難解や複雑だと、思考中に混乱してきて、最初から考えをやり直すことになります。
考えをやり直しても、やはり難解や複雑な内容だと、再び途中で混乱してくる。
いつの間にか何度も同じ考えを繰り返す結果になっているのです。
そこでおすすめなのが、考えていることを紙に書き出す作業です。
人は、深く考えることができる生き物ですが、頭の中だけで考えを完結させるのは難しい場合があります。
考えすぎて仕方ないなら、考えていることを外に出してみましょう。
書き出せるものなら、メモ帳でもノートでもホワイトボードでもかまいません。
言葉なら、文字や文章として書き出します。
形なら、絵や図表として書き出します。
頭に浮かんだことを、そのままストレートに書いて表現してみましょう。
書き出していくにつれて、抽象的から具体的に変わり、もやもやしていた思考がはっきり見える形になります。
見える形で表現できると、客観的に思考を眺めることができるようになります。
「考えていることはこれだけだったのだね」という気づきが得られるでしょう。
「こうすればもっとよくなるね」という発見や改善も得られやすくなります。
考えを整理しやすくなるため、考えすぎを防げます。
書き出すことはストレス発散にもなります。
達成感や満足感によって、すっきりした感覚が得られるでしょう。
考えていることを書き出せば、思考が落ち着くのです。