考えすぎる性格の人は、苦しみやすい性格ともいわれています。
いつも眉間にしわが寄っていて、くよくよ悩んでいるイメージがあるのではないでしょうか。
考えすぎるとはいえ、その苦しみは思いのほか大きいものがあります。
考えすぎる性格の人には、独特の苦しみがあります。
なぜ考えすぎると、苦しいのか。
その理由は、4つあります。
考えるだけであっても、精神的なストレスがかかります。
簡単に解決できるテーマならいいですが、なかなか解決できないテーマなら、ストレスは雪だるま式に大きくなります。
終わりのないテーマの思考に没頭すると、延々と精神的ストレスを受けることになり、苦しみを感じやすいのです。
考えるだけであっても、体力を消耗します。
脳は大食漢です。
脳は、体重の2パーセントしかない組織ですが、摂取カロリーの20パーセントを消費します。
もちろん脳をしっかり使う場面では、それだけカロリーの消耗も激しくなります。
勉強に集中しているとき、空腹になりやすいのはそのためです。
日頃から考えすぎる性格の人は、体を動かさなくても、体力の消耗が激しくなります。
考えすぎると、ネガティブ思考になりやすい傾向があります。
ポジティブに考えることができればいいのですが、なかなか現実はそういきません。
長く考えると、疲れがたまってきます。
疲れがたまっていると心に余裕がなくなるため、思考が悪い方向に進みやすくなります。
不毛な妄想を働かせたり、余計な邪念が出てきたり、あり得ない状況を現実的に考えたりなどです。
結果として、ネガティブ思考が進行しやすくなるのです。
考えすぎるだけであっても、一定を越えて悪化すると、体調不良や病気に発展することがあります。
たとえば、不眠症です。
ベッドに入ってからもくよくよ考えていると、興奮を促すため、入眠の妨げになって睡眠不足に陥りやすくなります。
考えすぎて一定程度ストレスを感じると、拒食や過食に陥ることもあります。
考えすぎる性格とネガティブ思考が同時に進行すると、鬱病や強迫性障害などの病気に発展することもあります。