考えすぎる性格がひどいと、病気を疑うこともあるでしょう。
思考の悪循環が収まらないと「何かの病気にかかっているのではないか」と思うのも当然です。
もちろん幻聴や幻覚といった症状があり、結果として考えすぎる性格に及んでいる場合もあります。
幻聴・幻覚があるなら「妄想性障害」「統合失調症」など病気が関係している可能性があります。
動悸・息切れ・多汗が目立つなら「鬱病」「強迫性障害」などの可能性も考えられるでしょう。
日常生活に支障が出るほど違和感がひどいなら、一度専門機関を受診するのがいいでしょう。
悪化してから受診するより、早めの受診をおすすめします。
しかし、考えすぎる性格をすべて病気と決め付けるのはよくありません。
肉体的にも精神的にも異常がなく、普通に考えすぎてしまう程度なら「性格の範囲」と言えます。
人によって顔かたちが違うように、心の状態も違います。
もちろん性格も人それぞれです。
楽観的な性格の人もいれば、悲観的な性格の人もいます。
すぐ落ち込む人もいれば、なかなか落ち込まない人もいます。
何事も気にしない性格の人もいれば、何事も深く考えてしまう性格の人もいます。
「考えすぎる性格が嫌だな」と思うだけで、自分を傷つけることになる。
「病気でないか」といつも考えていると、慢性的なストレスがかかって、本当の病気になってしまうこともあります。
単に深く考えすぎる性格なら「病気」ではなく「性格の範囲」と考えたほうがいいでしょう。
「性格だから仕方ないよね。これも私の個性」と考えることが、考えすぎる性格を直す第一歩です。