「この車、素晴らしいですね」
車を褒めれば、車だけでなく、作った人たちも同時に褒めたことになります。
素晴らしい車があるのは、素晴らしい人たちが素晴らしい技術で作った証拠です。
車を褒めたとき、車を評価すると同時に、作った人たちまでも評価していることになります。
何か1つを褒めるとき、実は1つだけでなく、同時に2つも3つも褒めることになります。
「私は自分が好きです」と言えば、自分を褒めただけでなく、生んでくれた両親を褒めたことになります。
素晴らしい両親のおかげで、今の自分が存在しています。
しかし、事実はさらに広大になります。
両親のおかげだけで、自分が存在しているわけではありません。
その両親を生んでくれたご先祖様。
ご先祖様を生んだ地球。
さらに地球を生んだ宇宙。
すべてに対し、感謝をすることになります。
自分を肯定することは、生んでくれた人たちすべてを肯定して、感謝することになります。
謙虚が好きな日本人が、ときどき「私なんてダメな人間なんです」と言います。
でも、本当は謙虚ではなく、横柄なのです。
自分を否定したとき、生んでくれた両親を否定し、ご先祖様、地球、宇宙すべてを否定することになります。
自分に対して悪口を言っているだけでなく、自分を生んでくれたすべてに対して悪口を言っています。
「私は自分が好きです」ということが、本当の謙虚です。
生んでくれたすべてに対して感謝し、肯定しているからです。
まず、自分を褒めましょう。
それが本当の謙虚です。
謙虚を、はき違えている人が実に多いのです。