性格は、強い土台です。
親からの影響を受けたもの、友人やテレビからの影響を受けたものなどがあります。
しかし、一般的に性格は「遺伝的によるものが大きい」と言われます。
DNAの組み合わせにより、自分の性格がある程度はあらかじめ決められています。
性格を変えようとするのは、古今東西、老若男女の願いですが、なかなかその具体例というのは乏しいものです。
成功例より、失敗例ばかりが目立ちます。
それだけ、もともとある性格を変えようとするのは、難しいことです。
絶対に変えられないとは言いません。
しかし、変えようとする時間やお金があるなら、素直に今の性格に従った生き方をしたほうが、自然です。
自分の性格を悔やみ恨むのではなく、自分の長所、特徴、武器として活用してしまえばいい。
私は今、自分の「せっかち」という性格を最大限に生かして、仕事をしています。
昔は、せっかちによる、単純ミスや失敗をよくしていました。
性格を直そうとした時期もありましたが、やはり、もともとの性格というのは大変強くなかなか直りません。
意識をして直しても、ふとした瞬間、また元に戻ります。
ある日から、性格改善を諦めて、自分の性格を「ありのまま生かそう」と考えました。
「せっかち」だからこそできることを徹底的にして、できないことは代替手段を考えます。
私は今、文章を書くときに、このせっかちな性格を最大限に生かしています。
書くスピードは速いとよく褒められるのですが、こういう人間ですから、私には無理があり、努力も頑張りもありません。
しかし、このせっかちな性格のおかげで、スピードのある文章となり、私独特の文章、文体になっています。
それが結果として、よい作品を生んでいると思っています。
一方でせっかちの短所といえば、単純なミスが多いと言うことです。
誤字脱字は、スピードを出して書いていると、いつの間にか多くなります。
校正は自分でもしますが、読むときもせっかちな性格のため、さっと読んでしまい、自分で間違いが見つけられません。
今は、校正専属の担当をつけています。
自分の欠点を補うために、できる人にしてもらうようにしています。
自分の性格を変えるのではなく、そのまま、ありのままで生かします。
性格による短所は、補うための手段を後から考えればいいのです。