風景は、どのような見方をしていますか。
見ていますか。
それとも、見つめていますか。
「見る」と「見つめる」は、似ていますが、違います。
見るとは、ざっと全体を眺めることです。
集中力が小さな見方です。
全体の様子を把握するだけであり、細かいところまでよく見ようとする姿勢がありません。
見るのではなく、見つめるのです。
見つめるとは、集中して、じっと見ることです。
細かなところまでよく見ようと、積極的になることです。
見つめると、見るだけでは見えなかったことが、見えるようになります。
細かな動き、変化、違いがわかるようになるからです。
大空は、見るのではなく、見つめましょう。
雲の動き、色、形の奥深さに気づきます。
「今日は雲の動きが速いな」と思うこともあれば「雲が、花の形に似ている」と気づくこともあるでしょう。
「雲が分厚くて暗いな」と思えば「もしかしたら明日は雨かな」と予感することもあるでしょう。
雲は一瞬として、止まっていることはありません。
ゆっくりではありますが、刻一刻と、形が変化しています。
だからこそ、見飽きません。
見つめれば見つめるほど、発見が増えるのです。
植物も、見るのではなく、見つめましょう。
植物を見つめると、不思議な枝のわかれ方に気づいたり、枝の先にある花房を見つけたりできます。
花もよく見つめれば、美しい花びらや色合いにも気づくでしょう。
つぼみに気づけば「どんな花が咲くのだろう」と、想像が膨らむでしょう。
見つめるのは、感動を増やす方法です。
細かいところまで注意が行き届き、風景の奥深さに気づけます。
見つめれば見つめるほど、発見と感動が無限に増えるのです。