記憶力がよすぎるのも、考えものです。
覚えすぎていると、嫌なことをずっと引きずってしまいます。
記憶力が悪い人は、努力しだいで強化できますが、記憶力が良い人は、忘れる手段がありません。
嫌なことがあれば、むかむかした気持ちが続くでしょう。
悲しいことがあれば、ずるずる引きずるでしょう。
いらいらすることがあれば、長引くでしょう。
「忘れよう」と思えば思うほど、かえって印象に残り、余計に忘れられなくなります。
「忘れたい」という悩みが出てくるのです。
だから、ぼけるのも、悪くはない。
嫌なことがあっても、すぐ忘れられます。
悲しいことがあっても、すぐ立ち直れるでしょう。
いらいらすることがあっても、すぐ落ち着けるでしょう。
すぐ忘れることで、穏やかな人生を歩むことができるのです。
いいことは、ノートに書きとめておきましょう。
ノートを見返すたびに、いい思い出だけを思い出せます。
嫌なことはさっさと忘れ、いいことだけを覚えておきましょう。