忙しすぎるのは、よくありません。
あまりに忙しすぎると、幸せがあっても、感じることができないからです。
たとえば、目の前に、世界で最もおいしい料理があるとします。
幸せなはずですが、忙しいと、急いで食べなければいけません。
いくら世界一おいしい料理でも、味わう余裕がなければ、おいしさが感じられなくなります。
恵まれた家庭で、暮らしているとします。
愛するパートナーや子どもたちに、囲まれています。
幸せいっぱいのはずですが、忙しいと、家族と接する時間がなくなります。
いくら恵まれた家庭でも、接する時間がなければ、幸せが感じられなくなります。
好きな仕事をしている人が、いるとします。
幸せのはずですが、忙しいと、とにかく効率を重視して進めなければいけません。
いくら好きな仕事でも、楽しさを味わう余裕がなければ、喜びが感じられなくなります。
忙しい人は、こう言います。
「もっと忙しく頑張れば、幸せになるはずだ」と。
それがいけないのです。
実は、もうすでに幸せです。
忙しすぎるため、幸せに気づけないだけです。
忙しいのは大いに結構ですが、余裕がないのはいけません。
忙しすぎて余裕がなくなったとき、人は心を失います。
幸せになるために必要なのは、余裕です。
余裕があるからこそ、目の前にある幸せに気づき、感じることができるのです。