人生では、異なる2つの考え方に出合うことがあります。
たとえば「人生で一番大切なのはお金」と「人生で一番大切なのは愛」です。
「どちらが正しいのだろう」と思うのではないでしょうか。
普通なら「答えは1つに絞りたい」と思うものです。
たしかに1つの答えを求めようとする姿勢は、立派です。
答えを1つに絞ることができれば、すっきりします。
しかし「どちらが正しいのだろうか」と考えるほど、人生を楽しみにくくなります。
答えを絞ることは、楽しみも絞ることになるからです。
「どちらが正しいのだろうか」とばかり考えると、頭の中はすっきりする反面、人生の楽しみ方が減ります。
1つの見方や考え方しか受け入れられなくなり、頭が固くなるのです。
では、どう考えればいいのでしょうか。
「どちらが正しいのだろうか」より「どちらも正しいのだろう」。です。
「人生で一番大切なのはお金」も正解であり「人生で一番大切なのは愛」も正解だと考えます。
矛盾していますが、あえて両方の考え方を受け入れるのです。
人それぞれですから、正解もそれぞれであると考えます。
その瞬間、2つの見方や考え方を楽しめます。
世の中を、2つの見方や考え方で、見ることができるようになります。
つまり、人生を、2倍楽しめるようになるのです。
もちろん異なった3つの考え方があれば、3つとも正しいと考えてみましょう。
人生を、3倍、楽しめます。
異なる答えを受け入れるほど、より多くの考え方を受け入れることができます。
いかに、1つの答えに絞るかではありません。
いかに、多くの答えを受け入れるかです。
それだけ、人生を楽しめることになるのです。