「常識がわかっていないね」
そう言われると、落ち込みます。
当たり前のことを、自分だけがわかっていないような印象があります。
仲間外れにされたような気持ちになります。
しかし、落ち込む必要はありません。
常識がわかっていないのは、素晴らしいことの1つです。
いつまでも、子どもの心を持ち続けている証拠だからです。
常識とは、誰もが共通して持っているはずの知識や分別のことです。
たしかに社会の知識や分別がわかるのは、大切なことです。
常識があるおかげで、社会をスムーズに生きていけます。
しかし、程度によります。
常識を学びすぎると「童心を忘れてしまう」という副作用があります。
常識が頭に入るほど、童心が失われ、決まりきった考えや行動しかできなくなります。
ルールのとおりに動く素晴らしさもあれば、ルールのとおりにしか動けない、つまらなさもあります。
常識という枠にとらわれ、行動や考え方が形式的になって、発想力や想像力が乏しくなってしまうのです。
大人になっても子どもの心が残っているのは、素晴らしいことです。
単純なことに、感動できます。
物事を素直に、楽しんだり喜んだりできます。
子育てのときは、子どもの気持ちを理解できる親になるでしょう。
常識がわかっていなくて、大いに結構です。
常識がわかっていないことも、大切な魅力の1つなのです。