ビギナーズラックを経験したことはありますか。
ビギナーズラックとは、賭け事などで、初心者が好結果を収めることをいいます。
初心者は、勝負に対して、真っ白な状態で挑みます。
先入観も、戦術も、価値観もありません。
その状態が、勝負に対して有利に働き、初心者にもかかわらず、大勝利を収めることがあるのです。
ビギナーズラックがいつまでも続いてほしいのですが、その名のとおり、ビギナー(初心者)のときだけです。
慣れ親しんでくるほど、だんだん詳しくなります。
詳しくなると、余計なことを考えてしまうようになり、かえって勝負に弱くなることがあります。
知識や技術の向上も大切です。
それ以上に大切なのは、初心の気持ちを抱き続けることです。
初心の気持ちを抱き続けることは、知識や技術の向上より、難しいです。
熟練者とは、知識や技術が洗練されている人のことではありません。
本当の熟練者とは、初心の気持ちを抱き続けられる人のことをいいます。
熟練者ほど、戦いに挑むとき、頭を真っ白にします。
初めて経験したときと、同じ気持ちになります。
初心の気持ちを忘れなければ、熟練者でも、ビギナーズラックが当たります。
初心の気持ちを抱き続けることが、知識や技術を越える、最後の切り札になるのです。