行き詰まったとき、どうすればいいか。
人に相談することでしょうか。
がむしゃらに頑張ることでしょうか。
悪あがきをしてみることでしょうか。
もちろんどれも大切なポイントですが、もっと大切なポイントがあります。
「初心」なのです。
行き詰まったら、初心を思い出しましょう。
往々にして行き詰まったときは、初心を忘れている状態です。
初心とは何か。
初心とは、原点であり、出発点です。
物語の始まりであり、一番大切な瞬間です。
基本であり、土台でもあります。
初心があってこそ、正しい方向に向けて、正しい手段で進めていけます。
ところが、物事に専念していると、だんだん方向がずれていき、初心を忘れてしまっていることが少なくありません。
学ぶ楽しさを追求する勉強のつもりが、点数重視・偏差値重視の勉強になっている。
お客さまに喜びを与える仕事のつもりが、成果重視・利益重視の仕事になっている。
自立を促す子育てのつもりが、怒ってばかりの子育てになっている。
目先のことにとらわれてしまい、初心が二の次になっています。
応用や発展ばかりに注意が向き、大切な基本もおろそかになっている。
これでは、行き詰まるのも当然です。
目先のことにとらわれ、大切な初心を忘れていないでしょうか。
何事も、初心を忘れたら終わりです。
すべての原点は、初心にあると言っても過言ではありません。
初心には、物語の大事なエッセンスがぎゅっと凝縮されています。
どれだけ成長しても、どれだけ前に進んでも、初心だけは忘れないようにしたい。
初心を思い出したからといって、必ずうまくいくとは限りませんが、初心を忘れてしまえば、必ず歯車が狂い始めます。
行き詰まったときこそ、初心を思い出してください。
勉強に行き詰まったら、勉強の初心を思い出す。
仕事に行き詰まったら、仕事の初心を思い出す。
子育てに行き詰まったら、子育ての初心を思い出す。
夢の途中なら、夢を抱いたころの初心を思い出す。
なかなか初心が思い出せないなら、当時の写真を見返したり日記を読み返したりするといいでしょう。
具体的な材料があれば、芋づる式に当時のことを思い出せるはずです。
初心を思い出すことで、見落としていた問題点に気づけるでしょう。
そして、行き詰まった窮地から抜け出すヒントが見つかるはずです。