受験の中には、受験資格を要求されるものがあります。
受験回数の制限や、年齢の制限などです。
たとえば、司法試験には、受験回数に上限が設けられています。
将棋のプロ試験や宝塚音楽学校の受験には、年齢制限があります。
制限がなければ、まだいいのです。
うまくいくまで何度も挑戦すれば、いつかは合格できるでしょう。
しかし、受験資格を失うと、再挑戦のしようがありません。
完全に道が閉ざされ、今後の人生が真っ暗の状態です。
いくら本人にやる気があっても、ダメなものは、ダメです。
これは悪い話のように聞こえますが、実はいいことでもあります。
失格になって落ち込みますが、こう考えてみましょう。
自分に向いていなかったのだと。
人には、向いていることもあれば、向いていないこともあります。
向いていなかったことがわかったのですから、1つの前進です。
よくよく考えてみれば、はっきり答えが出ているのですから、救いなのです。
自分の適性がはっきりしない状態で続けるより、適正がはっきり見えるほうが、進むべき道もはっきりします。
これ以上、無駄な時間とお金を費やすことはなくなります。
受験資格を失ったときは、向いている人に道を譲ったのだと考えましょう。
より向いている人に道を譲ることで、社会も、より豊かになります。
失格になったことを、くよくよ引きずっていても、仕方ありません。
さっと気持ちを切り替えて、別のことに挑戦しましょう。