「人生なんてつまらない」
「人生なんてくだらない」
なんとなく、気取った言葉に聞こえます。
人生に対してネガティブな言葉を言えば、いかにも「人生を悟っている」という様子があります。
「人生を否定する自分は、なんてかっこいいのだろう」と思ってしまいます。
大きなことを否定することで、自分はそれ以上に大きな存在であるような気がするからです。
有名人を、意味もなく、罵る心理状態と同じです。
大きなことを罵ることで、優越感を抱き、しばしの安心を得ています。
体にいい酔いではありません。
単なる悪酔いです。
罵った直後は気持ちよくても、しばらくすれば「自分は何をやっているのだろう」と、頭痛に悩まされます。
人生をけなしたり罵ったりすることで、本当に人生がよくなることはありません。
自分がむなしくなるだけです。
早く悪酔いから、さめましょう。
どうせ酔うなら、悪い酔い方ではなく、気持ちのいい酔い方です。
人生を否定しそうになれば、こう言いましょう。
「人生は素晴らしい」と。
これもまた、気取った言葉です。
人生に向かって「素晴らしい」と言うから、素晴らしくなります。
どうせ気取った言葉を言うなら「つまらない」ではなく「素晴らしい」です。
そうした酔い方は、健康的です。
大きな存在を素晴らしいと認めることで、感謝や感動の気持ちが湧き出て、心が晴れやかになります。