欧米のことわざに「恋は、トランスフォーメーション(変容)」という言葉があります。
これは、恋をする前とした後では、人間的に成長して、別人になっているということです。
幼虫がさなぎとなり、さなぎがやがて美しいチョウになるのと同じです。
恋によって、心が変容するのです。
「愛し合うだけ愛し合った後、その先に見えるものは何なのか?」
つらい経験を乗り越えて、初めて見えてくることもあるでしょう。
恋があなたを、なるべきあなたへと成長させるのです。
私が中学生のときに、仲のよかった2つ年上の先輩が、同じ学校の女の子と付き合っていました。
学校の帰り道を一緒に歩く姿を見て、大人っぽさを感じました。
中学生なのに、大人に見えました。
恋をしている人は、ほかの人から見れば、ワンランク上の人であるかのように感じます。
普段、自分たちがなかなか手に入れられないことを手にしている分、かっこよく感じられます。
そのかっこよさを羨ましく思います。
たとえ、結果として最後が別れるという形になったとしても、大人になるための橋を渡った人は、別人であるかのように見えます。
恋をすることで、人間的な成長を促し、いい意味で別人に生まれ変わることができるのです。