執筆者:水口貴博

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

26

うっかり口に入った魚の骨を取り出すときのマナー。

うっかり口に入った魚の骨を取り出すときのマナー。 | 会席料理を上品に食べる30の食事マナー

魚を食べていると、うっかり口の中に骨が入ってしまうことがあります。

骨が入らないように気をつけながら身を分けようとしても、やはり骨が残ってしまうことがあります。

問題なのは、どう口から骨を取り出すのか。

まず思いつくのが、次の方法ではないでしょうか。

「直接、指で骨をつまんで出す」

ついやってしまう骨の取り方ですが、NGです。

どこがよくないのか、わかりますか。

(悪い点1)
口元を覆い隠していないこと

口の中から何かを取り出すのは、大変見苦しい行為です。

ただし、仕方ない状況です。

こういうときに登場するのが、懐紙です。

懐紙で口元を覆い隠しながら取り出すようにしましょう。

魚の骨に限らず、果物のタネなどを取り出す際も、同じです。

もし懐紙を持参し忘れたときは、代わりに手を使って骨を取り出すのも許容されています。

(悪い点2)
指を直接使っていること

食事の際、直接口に指を入れるのは、みっともないことです。

指先が汚れてしまうのです。

こういう場合は、使いにくいかもしれませんが、箸を使うのがマナーです。

手を汚さないように骨を取り出すのです。

会席料理を上品に食べる食事マナー(26)
  • 懐紙で口元を覆い隠しながら、箸を使って骨を取り出すようにする。
天ぷらを上手に食べる5つのルール。

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

  1. 「腹を膨らませる」それ以外を求めるとき、本格的料理店に向かう。
  2. 「本膳料理・会席料理・懐石料理」の違いと特徴。
  3. 込み入った話や折りいったお願いをするなら、日本料理店が最適。
  4. 素足で座敷に上がらない。
  5. 畳のふちを、踏んではいけない。
  6. 座布団でしてはいけない、3つのマナー違反。
  7. 会席料理の一般的な順番と意味。
  8. 苦手な料理は、あえて最初から手をつけない。
  9. 食事前には、手元にある貴金属は外しておきたい。
  10. にらみ食いは、食べている食事に集中できていない証拠。
  11. ご飯の上に、おかずを乗せて食べない。
  12. 手を受け皿にするのは、意味があるようで、意味がない。
    マナー違反。
  13. 悪い行儀が癖になるなら、よい行儀も癖にできるはずだ。
  14. 美しく盛られた料理を少しでも楽しむために、手前の料理から手をつける。
  15. 右側にある器を左手で取ったり、左側にある食器を右手で取ったりしない。
  16. 器と箸の並べ方には、ルールがある。
    ルールに込められた意味とは。
  17. 食事中は、お茶を飲まない。
    できれば、水も控えたい。
  18. 真っ先に、香の物から手をつけない。
  19. 「汁物、ご飯、おかず」の順に食べよう。
  20. 好きな料理とはいえ、一気に食べきるのは控えたい食べ方。
  21. 食事の場には、食事に関係ない物を置かない。
    あったとしても、見えない位置に隠すことが大切。
  22. アルコールが入るとはいえ、大きな声で騒ぎすぎない。
  23. 次々と出される料理に、焦ったり慌てたりする必要はない。
  24. 彩りや盛り付けが美しいほど、その裏には、料理人の苦労がある証拠。
  25. 箸で魚を上手に食べる、4つのステップ。
  26. うっかり口に入った魚の骨を取り出すときのマナー。
  27. 天ぷらを上手に食べる5つのルール。
  28. 食べることばかりに気を取られるのではなく、器の美しさに気づく余裕も持つ。
  29. 刺し身をおいしくいただくための3ステップ。
  30. 料理が食べ終わったら、すべての蓋は元どおりにする。

同じカテゴリーの作品

2:02

関連記事

© HAPPY LIFESTYLE CORPORATION