執筆者:水口貴博

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

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刺し身をおいしくいただくための3ステップ。

刺し身をおいしくいただくための3ステップ。 | 会席料理を上品に食べる30の食事マナー

器の上に、何種類かの魚の刺し身が盛られています。

さて、どのような順番で手をつけますか。

心がけたいポイントがありますので、ご紹介します。

  1. 一切れずつ、種類を変える

何でもそうですが、違いとは、比べることでわかりやすくなります。

刺し身の場合も、同じです。

お気に入りの刺し身ばかりを食べるのではなく、一切れごとに種類を変えて食べていくのがおすすめです。

前の刺し身との味や食感などの違いがわかりやすくなり、よりおいしくいただけるようになります。

  1. 白身から赤身の順に食べる

味の違いを感じやすくするために、一切れ食べるごとに刺し身の種類を変えて食べていきますが、問題はその順番です。

もちろん基本的にどれからでも食べていいのですが、できれば、味の淡泊な刺し身から食べ始めるようにしましょう。

最初から味の濃い物を食べてしまうと、淡泊な味わいが感じられにくくなるからです。

したがって、白身と赤身があれば、白身から食べるのが正解です。

白身の刺し身から食べ始めます。

続いて、赤身、光り物の順にいただきましょう。

  1. 最後に大葉や大根のけんなどで、口の中をリセットする

ひととおり、全種類の刺し身を食べ終えれば、最後に大葉や大根のけんなどを口にしましょう。

食べるというより、口にして、軽く噛む程度で十分です。

独特の香りや苦みが、口の中をリセットしてくれます。

また、毒の作用を消す解毒効果としての意味合いもあります。

もう一度、味の淡泊な白身に戻って食べる、という繰り返しです。

会席料理を上品に食べる食事マナー(29)
  • 刺し身は白身から赤身の順に、一切れずつ種類を変えた後、最後に大葉や大根のけんなどを口にする。
料理が食べ終わったら、すべての蓋は元どおりにする。

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

  1. 「腹を膨らませる」それ以外を求めるとき、本格的料理店に向かう。
  2. 「本膳料理・会席料理・懐石料理」の違いと特徴。
  3. 込み入った話や折りいったお願いをするなら、日本料理店が最適。
  4. 素足で座敷に上がらない。
  5. 畳のふちを、踏んではいけない。
  6. 座布団でしてはいけない、3つのマナー違反。
  7. 会席料理の一般的な順番と意味。
  8. 苦手な料理は、あえて最初から手をつけない。
  9. 食事前には、手元にある貴金属は外しておきたい。
  10. にらみ食いは、食べている食事に集中できていない証拠。
  11. ご飯の上に、おかずを乗せて食べない。
  12. 手を受け皿にするのは、意味があるようで、意味がない。
    マナー違反。
  13. 悪い行儀が癖になるなら、よい行儀も癖にできるはずだ。
  14. 美しく盛られた料理を少しでも楽しむために、手前の料理から手をつける。
  15. 右側にある器を左手で取ったり、左側にある食器を右手で取ったりしない。
  16. 器と箸の並べ方には、ルールがある。
    ルールに込められた意味とは。
  17. 食事中は、お茶を飲まない。
    できれば、水も控えたい。
  18. 真っ先に、香の物から手をつけない。
  19. 「汁物、ご飯、おかず」の順に食べよう。
  20. 好きな料理とはいえ、一気に食べきるのは控えたい食べ方。
  21. 食事の場には、食事に関係ない物を置かない。
    あったとしても、見えない位置に隠すことが大切。
  22. アルコールが入るとはいえ、大きな声で騒ぎすぎない。
  23. 次々と出される料理に、焦ったり慌てたりする必要はない。
  24. 彩りや盛り付けが美しいほど、その裏には、料理人の苦労がある証拠。
  25. 箸で魚を上手に食べる、4つのステップ。
  26. うっかり口に入った魚の骨を取り出すときのマナー。
  27. 天ぷらを上手に食べる5つのルール。
  28. 食べることばかりに気を取られるのではなく、器の美しさに気づく余裕も持つ。
  29. 刺し身をおいしくいただくための3ステップ。
  30. 料理が食べ終わったら、すべての蓋は元どおりにする。

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