執筆者:水口貴博

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

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食事中は、お茶を飲まない。できれば、水も控えたい。

食事中は、お茶を飲まない。できれば、水も控えたい。 | 会席料理を上品に食べる30の食事マナー

「ああ。喉が渇いた。お茶でも飲もうか」

喉が渇くと、水分に手が伸びますね。

食事中、水やお茶を飲むタイミングですが、1つ心がけたいマナーがあります。

食前や食事中に水やお茶などを飲むのは控え、食後に頂くのがマナーです。

「食事中はお茶を飲まない。できれば水も控えたい」

格式ある日本料理店で和食を頂く際は、食事中、お茶が出されないはずです。

もし出されたとしても、できるだけ食事中に頂くのは控えるようにします。

なぜでしょうか。

食事中にお茶を含んでしまうと、料理の味が薄められるためです。

お茶の渋みは口の中に残りやすく、料理の味を損ねてしまいやすくなります。

和食には鮮度の高いものが多いため、お茶の渋みが味を台無しにする場合が多いのです。

また、健康上においてもよくありません。

「薬はお茶で飲んではいけない」という注意を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

なぜいけないのかというと、お茶に含まれるタンニンという苦み成分が、薬の吸収を妨げてしまうからです。

実はこのタンニンが癖者です。

薬の成分の吸収のみならず、栄養素についても同様に妨げてしまうのです。

料理に含まれる栄養も、吸収が妨げられてしまい、あまりよろしくありません。

「では、水ならいいのではないか」

たしかにお茶ほど悪影響はありませんが、できれば水も食事中は控えるほうがベターです。

そもそも食事中に水分を取るのはよくありません。

食事中に水分を取ると、料理を胃に流し込んでしまうようになります。

噛む回数が少なくなると、だ液の分泌が悪くなり、その結果、消化に悪い影響を及ぼしやすいのです。

絶対に飲んではいけないわけではありませんが、できるだけ控えるよう心がけましょう。

水やお茶は、食後に飲むのがベストです。

会席料理を上品に食べる食事マナー(17)
  • お茶や水は、食事中は控え、食後に頂く。
真っ先に、香の物から手をつけない。

会席料理を上品に食べる30の食事マナー

  1. 「腹を膨らませる」それ以外を求めるとき、本格的料理店に向かう。
  2. 「本膳料理・会席料理・懐石料理」の違いと特徴。
  3. 込み入った話や折りいったお願いをするなら、日本料理店が最適。
  4. 素足で座敷に上がらない。
  5. 畳のふちを、踏んではいけない。
  6. 座布団でしてはいけない、3つのマナー違反。
  7. 会席料理の一般的な順番と意味。
  8. 苦手な料理は、あえて最初から手をつけない。
  9. 食事前には、手元にある貴金属は外しておきたい。
  10. にらみ食いは、食べている食事に集中できていない証拠。
  11. ご飯の上に、おかずを乗せて食べない。
  12. 手を受け皿にするのは、意味があるようで、意味がない。
    マナー違反。
  13. 悪い行儀が癖になるなら、よい行儀も癖にできるはずだ。
  14. 美しく盛られた料理を少しでも楽しむために、手前の料理から手をつける。
  15. 右側にある器を左手で取ったり、左側にある食器を右手で取ったりしない。
  16. 器と箸の並べ方には、ルールがある。
    ルールに込められた意味とは。
  17. 食事中は、お茶を飲まない。
    できれば、水も控えたい。
  18. 真っ先に、香の物から手をつけない。
  19. 「汁物、ご飯、おかず」の順に食べよう。
  20. 好きな料理とはいえ、一気に食べきるのは控えたい食べ方。
  21. 食事の場には、食事に関係ない物を置かない。
    あったとしても、見えない位置に隠すことが大切。
  22. アルコールが入るとはいえ、大きな声で騒ぎすぎない。
  23. 次々と出される料理に、焦ったり慌てたりする必要はない。
  24. 彩りや盛り付けが美しいほど、その裏には、料理人の苦労がある証拠。
  25. 箸で魚を上手に食べる、4つのステップ。
  26. うっかり口に入った魚の骨を取り出すときのマナー。
  27. 天ぷらを上手に食べる5つのルール。
  28. 食べることばかりに気を取られるのではなく、器の美しさに気づく余裕も持つ。
  29. 刺し身をおいしくいただくための3ステップ。
  30. 料理が食べ終わったら、すべての蓋は元どおりにする。

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