「ああ。喉が渇いた。お茶でも飲もうか」
喉が渇くと、水分に手が伸びますね。
食事中、水やお茶を飲むタイミングですが、1つ心がけたいマナーがあります。
食前や食事中に水やお茶などを飲むのは控え、食後に頂くのがマナーです。
「食事中はお茶を飲まない。できれば水も控えたい」
格式ある日本料理店で和食を頂く際は、食事中、お茶が出されないはずです。
もし出されたとしても、できるだけ食事中に頂くのは控えるようにします。
なぜでしょうか。
食事中にお茶を含んでしまうと、料理の味が薄められるためです。
お茶の渋みは口の中に残りやすく、料理の味を損ねてしまいやすくなります。
和食には鮮度の高いものが多いため、お茶の渋みが味を台無しにする場合が多いのです。
また、健康上においてもよくありません。
「薬はお茶で飲んではいけない」という注意を、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
なぜいけないのかというと、お茶に含まれるタンニンという苦み成分が、薬の吸収を妨げてしまうからです。
実はこのタンニンが癖者です。
薬の成分の吸収のみならず、栄養素についても同様に妨げてしまうのです。
料理に含まれる栄養も、吸収が妨げられてしまい、あまりよろしくありません。
「では、水ならいいのではないか」
たしかにお茶ほど悪影響はありませんが、できれば水も食事中は控えるほうがベターです。
そもそも食事中に水分を取るのはよくありません。
食事中に水分を取ると、料理を胃に流し込んでしまうようになります。
噛む回数が少なくなると、だ液の分泌が悪くなり、その結果、消化に悪い影響を及ぼしやすいのです。
絶対に飲んではいけないわけではありませんが、できるだけ控えるよう心がけましょう。
水やお茶は、食後に飲むのがベストです。