利き手は動かしやすいので便利ではありますが、不都合を生む場合があります。
たとえば、右利きの人の場合です。
右手の動きが慣れていますから、食事のとき、右手を使って器をつかもうとすることがあります。
和食において、右側にある食器を右手で取るのはOKです。
しかし、右手だけで、左側の器を取るのはいけません。
逆に、右側にある器を左手だけで取るのもNGです。
ポイントは袖です。
気をつけているつもりでも、袖の辺りは気が緩みやすくなります。
袖が料理に触れたり、器を倒したりする場合があるのです。
利き手に関係なく、器を手に取る際は、常に両手を添えるのが正式な和食マナーです。
安全に食事ができるような作法を身につけておきましょう。