私がワインの味をおいしく感じるようになったのは、グラスの持ち方を変えてからでした。
本当に、驚きました。
ワインに関してまったく無頓着だったころは、ぶっきらぼうにグラスを持っていました。
そもそもワイングラスに持ち方があることすら、知りませんでした。
しかし、ワインは風味を保つために、ワイングラスの足を持つのがマナーと知ります。
すると、不思議なのです。
持ち方を変えただけで、急に味が変わりました。
実際、味は全然変わっていないはずですが、そういうふうに思える心理面への影響があります。
モデルでも、かっこいいポーズを撮ると、いつも以上に美男美女に見えてきます。
「ポーズ」というのは重要です。
ワイングラスとはいえ、だらしない持ち方よりエレガントな持ち方のほうが、味わいまで変わってきます。
上品な持ち方をすると、不思議と上品でおいしいと感じるようになります。
グラスの足を持つことで、ワインの風味を損なわないようにする効果もありますが、それ以上に心理面への影響が大きいと感じます。
機会があれば、試してみましょう。
わざとワイングラスに手をやって飲む場合と足を持って飲む場合とで、飲み比べをしてみましょう。
上品な持ち方に変えるだけで、ワインの味が上品に変わります。
ワインをおいしく楽しむ第一歩は「持ち方」です。
私はそこで、ワインの感じ方が、がらりと一変しました。