執筆者:水口貴博

給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

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一皿ずつ出てくるコース料理に込められた、3つの深い意味。

一皿ずつ出てくるコース料理に込められた、3つの深い意味。 | 給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

レストランでのコース料理は、一皿ずつ、サーブされます。

学生時代、私はこのサーブのされ方に違和感を抱いていました。

一皿ずつ出される料理に、いらいらしていたのです。

食べ盛りの時期ということもあり、余計に不満を抱いていたのかもしれません。

「全部の料理をまとめて出してほしいな」と思っていました。

しかし、社会人になって何度もレストランでフルコース料理を経験していくうちに「一皿ずつサーブされる意味」を知りました。

レストラン側としては、3つ意味があります。

  1. 出来立ての料理を提供するため

温かいものや冷たいものが最初にまとめて出てくると、食べているうちに、温かいものは冷め、冷たいものはぬるくなったりします。

一皿ずつ提供されるのは「出来立ての状態で提供したい。出来立ての状態を食べてほしい」レストラン側の願いが込められています。

  1. 料理の後味に浸る時間を作るため

一皿の料理が食べ終わっても、すぐ次の皿がサーブされません。

給仕は客人の食事の様子を見ているはずですから、終わるやいなや、すぐ次の料理を出せばいいと思うのですが、待たされます。

この時間を「待ち時間」と捉えるのではありません。

「後味に浸る時間」です。

後味の余韻に浸る時間を作るため、給仕はあえて「間」を作っているのです。

  1. 客人を心待ちにさせるため

レストラン側としては、客人にわくわくする時間を作りたい希望があります。

一皿ずつ出てくるのは「心待ちにさせる」という意味があります。

「次はどんな料理だろうか」と、どきどきする時間や雰囲気の演出なのです。

給仕や料理人に喜ばれるテーブルマナー(22)
  • ゆっくりサーブされるコース料理にいらいらするのではなく、期待を膨らます。
美しいマナーによって、相手を魅了させる。
口説きと同じだ。

給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

  1. レストランの当日予約は、できるだけ控えること。
  2. 刺そうにも刺せず、すくうにもすくえない。
    グリーンピースの上手な食べ方。
  3. 読み終わったコースのメニュー表は、広げたままテーブルに置かない。
  4. 食事の場で、化粧直しをしてはいけない。
  5. フォーマルなレストランに、塩やコショウが置いていない理由。
  6. フォーマルなレストランで目撃した、とある光景。
  7. やむなく先に食べなければいけない状況で、しなければいけないこと。
  8. 客層は、レストランの本質を映し出す鏡だ。
  9. どんなにおいしいワインも、適量を超えると、味がわからなくなる。
  10. 給仕やソムリエの質は、料理以上に引かれる魅力になる。
  11. 髪の毛を触りながら食事をする人の、本当の問題点。
  12. パスタは本来、フォークのみで食べるもの。
  13. サラダの上手な食べ方。
  14. テーブルマナーの達人は、時計を外してから食事をする。
  15. 困ったときは、自分で判断したり行動したりしない。
  16. 緊張するところではない。
    ただ慣れていないだけ。
  17. レストランは、品性を磨くための学校だ。
  18. メニューを見て、3分以上迷わない。
    一瞬の判断は、運命の出会いと同じだ。
  19. フォーマルなレストランで、1人で食事ができるなら、何でもできるはずだ。
  20. 失敗は、表情で決まる。
  21. テーブルマナーは、手品と同じだ。
  22. 一皿ずつ出てくるコース料理に込められた、3つの深い意味。
  23. 美しいマナーによって、相手を魅了させる。
    口説きと同じだ。
  24. ワインは、グラスの持ち方を変えるだけで、味が変わる。
  25. ソムリエは「おすすめはありますか」という一言で、やる気を出し始める。
  26. おごってくれようとする人に対して頑固に断り続けるのは、逆に失礼だ。
  27. レストランのフルコースで、中座するときのベストタイミング。
  28. ワインの予算を、声に出さずに伝える方法。
  29. テーブルマナーを身につけるのは、ブランド品を身につけるのと同じ。
  30. テーブルマナーとは、命を捧げてくれる動植物に対する、最低限のマナー。

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