執筆者:水口貴博

給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

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フォーマルなレストランに、塩やコショウが置いていない理由。

フォーマルなレストランに、塩やコショウが置いていない理由。 | 給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

カジュアルなレストランでは、テーブルの上に塩やコショウなど、調味料が置かれているのが一般的です。

料理を食べて味が足りないと思ったとき、テーブルの上に置いてある調味料を使って、味を調え直せます。

一方、フォーマルなレストランでは、テーブルに調味料を置いていないのが一般的です。

サービスが悪いのではありません。

あえて、置かないようにしています。

なぜでしょうか。

「できるだけそのままで食べてほしい」という料理人からの意思表示なのです。

フォーマルなレストランでは、料理とはいえ、料理人の芸術作品です。

あらかじめ味が調えられた状態で提供されています。

バランスを考えて調理された料理に、好き勝手に調味料が加えられると、本来の味から外れます。

それは、料理人が一生懸命作った作品を壊してしまう行為に当たります。

特にフォーマルなレストランでは、軽い気持ちで調味料が欲しいとお願いするのは、マナー違反です。

給仕に頼めば持ってきてくれるでしょうが、気持ちのいいことではありません。

「料理が悪い」と否定されているような印象を受け、誤解を生む可能性があります。

塩やコショウがなくても、できるだけそのままで食べるのがマナーです。

テーブルに調味料が置いていないのは、料理人が料理に対して責任を持って作っているという証しなのです。

給仕や料理人に喜ばれるテーブルマナー(5)
  • どうしても味付けをしたい場合を除いて、できるだけそのままで食べる。
フォーマルなレストランで目撃した、とある光景。

給仕や料理人に喜ばれる30のテーブルマナー

  1. レストランの当日予約は、できるだけ控えること。
  2. 刺そうにも刺せず、すくうにもすくえない。
    グリーンピースの上手な食べ方。
  3. 読み終わったコースのメニュー表は、広げたままテーブルに置かない。
  4. 食事の場で、化粧直しをしてはいけない。
  5. フォーマルなレストランに、塩やコショウが置いていない理由。
  6. フォーマルなレストランで目撃した、とある光景。
  7. やむなく先に食べなければいけない状況で、しなければいけないこと。
  8. 客層は、レストランの本質を映し出す鏡だ。
  9. どんなにおいしいワインも、適量を超えると、味がわからなくなる。
  10. 給仕やソムリエの質は、料理以上に引かれる魅力になる。
  11. 髪の毛を触りながら食事をする人の、本当の問題点。
  12. パスタは本来、フォークのみで食べるもの。
  13. サラダの上手な食べ方。
  14. テーブルマナーの達人は、時計を外してから食事をする。
  15. 困ったときは、自分で判断したり行動したりしない。
  16. 緊張するところではない。
    ただ慣れていないだけ。
  17. レストランは、品性を磨くための学校だ。
  18. メニューを見て、3分以上迷わない。
    一瞬の判断は、運命の出会いと同じだ。
  19. フォーマルなレストランで、1人で食事ができるなら、何でもできるはずだ。
  20. 失敗は、表情で決まる。
  21. テーブルマナーは、手品と同じだ。
  22. 一皿ずつ出てくるコース料理に込められた、3つの深い意味。
  23. 美しいマナーによって、相手を魅了させる。
    口説きと同じだ。
  24. ワインは、グラスの持ち方を変えるだけで、味が変わる。
  25. ソムリエは「おすすめはありますか」という一言で、やる気を出し始める。
  26. おごってくれようとする人に対して頑固に断り続けるのは、逆に失礼だ。
  27. レストランのフルコースで、中座するときのベストタイミング。
  28. ワインの予算を、声に出さずに伝える方法。
  29. テーブルマナーを身につけるのは、ブランド品を身につけるのと同じ。
  30. テーブルマナーとは、命を捧げてくれる動植物に対する、最低限のマナー。

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