「よくなったね」というのは、向上を認めるときの褒め言葉です。
向上とはいえ、いろいろな向上があります。
運動の向上、成績の向上、技術の向上など、多種多様です。
何でもかまいません。
よくなっていることに対しては、そのまま「よくなったね」や「よくなってるね」という褒め言葉をかけてあげましょう。
誰かに自分の変化を感じてもらい、認めてもらえると、嬉しくなります。
いつもしらじらしい上司でも、一言「よくなったね」と褒め言葉をもらえると「自分のことを見てくれていたんだな」と感じます。
最近の私の文章は、書くことがすでに当たり前の習慣になっているため、昔ほど力を入れて書く感覚がなくなってきました。
毎日食事をするかのように「習慣」になり、自然な動きになってきたのです。
ピアノを弾いているような軽やかな感覚に近いです。
軽やかな感覚で力を抜いて書いているために、自分の文章はだんだん質が落ちているのではないかと不安になってしまいました。
そこでつい先日、私の文章の校正を担当している志保さんに相談したことがあります。
「何だか自分の文章、最近下手になってきてないかな」と思い切って相談してみました。
「そんなことないですよ。以前よりよくなってますよ」
志保さんにお褒めの言葉をかけていただき、ほっとしたことがあります。
今思えば、お世辞で言ってくれたのかもしれません。
しかし、お世辞でもやっぱり嬉しく感じます。
自分の向上を、お世辞でもいいから誰かに認めてもらえると、それだけで嬉しく感じてしまうのです。