若い時期は幅広い教養が必要だと思い、つい試験に関係のない勉強もしてしまいがちです。
「いつか役立つかもしれない」
「知識や教養のため幅広く勉強したい」
「雑学として知っておきたい」
知識欲が旺盛なのは素晴らしいことです。
しかし、その欲求のままに行動するのは、受験勉強ではよくありません。
目指す大学では生物が出題されるにもかかわらず、興味本位で化学や物理も勉強しておこうとするのはよくありません。
そのちょっとした興味本位が、無駄な時間と体力を大きく奪うことになりかねないからです。
幅を広げると、合格ラインまでに必要な時間は急激に増えます。
幅を広げて勉強時間を増やそうとするより、勉強しなくてもいい科目をはっきりさせるほうが、はるかに大切です。
勉強をするときに大切なのは「勉強しなければならないこと」より「勉強しなくていいこと」です。
勉強しなければいけない科目をはっきりさせると同時に、勉強しなくてもいい科目をはっきりさせます。
その区切りがはっきりできているほど、合格率は上がります。
試験範囲を絞って勉強するとき、最大の力を発揮できます。
あなたの勉強時間や体力・財力に限りがあっても、科目を絞っていれば、思わぬ力を発揮します。
10時間で5つの科目を勉強するより、10時間で2科目を勉強したほうが、より多くの時間を投下できます。
勉強時間が短くても、焦点を絞っていれば、大きな力になります。
勉強時間を増やす努力をする前に、必要のない勉強を切り捨てることに徹底しましょう。