私は先日、銭湯で叱られました。
湯船に浸かっているとき、湯の気持ちよさにかまけて、湯船に顔をうずめていました。
すると、ちょうどそれを見ていた銭湯の番台さんが、すごい勢いで私のところにやってきて「こら!」と言いました。
リラックスしているときに急に叱られることほど、度肝を抜かれることはありません。
一瞬、何があったのかと頭が真っ白になりました。
話を聞くところによると「銭湯では湯船に顔を浸けてはいけない」というルールがあるそうです。
私はそれを知りませんでした。
「ルールがあるなら、きちんと書いて壁に貼ってくれ」と言おうかと思いましたが、やめました。
素直に受け止めて謝りました。
叱られるのは、久々で何だか嬉しく思いました。
本当にどうでもいい人は、叱ることはありません。
関係ないし、興味もないし、どうでもいい人は別に自分に関係ないため、叱ろうとも思いません。
「どうにでもなってくれ」と無視します。
叱ってもらえるだけ、まだいい。
ありがたいことです。
「こら!」というのは愛の言葉です。
世間では「叱っている」と言うようですが、実は「愛している」とも言います。
「あなたに正しい道を歩んでもらいたい」という気持ちの表れです。
そういう気持ちがあるから、わざわざ叱ってくれています。
相手からの愛が感じられると、素直に謝れるはずです。
ましてや、叱ることは面倒なことです。
「叱ることで相手から嫌われるかもしれない」というリスクを背負いながら、思い切って声を大にして教えてくれています。
愛の言葉以外の、何物でもありません。
そんな面倒なことをわざわざしてくれる相手に対しては、素直に謝罪しましょう。
すぐ過ちを改めることです。
それで間に合います。
反応したくなる気持ちがあっても、素直に受け止めることです。
ぐんぐん成長できるのです。