レストランでコーヒーを注文するときに「これでいいです」と注文するお客さんがいます。
私は聞いていてもどかしい気持ちになります。
「これでいいです」は「本当は別のものがいいけど、いいメニューがないから、コーヒーで勘弁してやる」という意味です。
注文される側としては、かなり気持ちがへこみます。
お客さんが不満足であることが、はっきり感じられるからです。
何か我慢をしながら希望をしているという息苦しさがあるので、サービスを提供する側も、堂々とサービスを提供できません。
そもそも、仕方なくコーヒーを注文していますから、出したコーヒーも嫌がりながら飲むのだろうと直感します。
「これでいいです」と注文されると「コーヒーを持ってきました。こんなのでいいですか」と濁った返事をしてしまいそうになります。
「これでいいです」という口癖があるなら、今日から卒業です。
これからは「これがいいです」とはっきり言い切ることです。
自分のためにも、相手のためにもなります。
「これがいいです」と言い切ることで、自分の希望を明確にできます。
そう言い切ってしまえば、心の区切りがつきます。
注文して出てきたコーヒーもおいしく味わえることでしょう。
また、相手にとっても「これがいいです」という注文はストレートでわかりやすい。
お客さんが希望しているということがわかるからです。
希望しているコーヒーを出せば、満足していただけるだろうと思います。
サービスを喜んで提供したくなります。
たとえ不満があったとしても、それを相手に伝えるのはよくありません。
「これでいいです」と「これがいいです」は、響きはそっくりですが意味はまったく異なります。
「これがいいです」と言えるようになることです。
必ずあなたのためになります。