魅力的な文章を書くには「新しさ」が必要です。
「新しさ」は、今まで誰も考えなかったアイデアから生まれてきます。
その昔、持って歩ける電話なんて、誰も考えませんでした。
「そんなことができるわけがない」と、思っていたのです。
しかし、技術の進歩によって、ある人が「携帯できる電話を作ってみよう!」というアイデアから、可能となりました。
私が初めて携帯電話を見たときは「なんだろう? 新しいおもちゃかな?」と、思ってしまったくらいです。
技術や科学の進歩によって、新しいものが生まれると、やはり気になります。
人間は「新しい」という、それだけで魅力を感じます。
今までにない新しい電話、携帯電話はその後、携帯できる便利さから、人々の間に広まるようになりました。
魅力的な文章を書くためにも「新しさ」を取り入れてみましょう。
今まで誰もやっていない、書いていないことを書くだけで、魅力的な文章に変わってしまいます。
十返舎一九の代表作「東海道中膝栗毛」は、今までにない新しい文章でした。
それまでの文章は、お堅い文語体で書かれているのが普通でした。
しかし「東海道中膝栗毛」は、庶民に親しみやすい「口語体」で書かれた文章だったのです。
庶民たちが話す言葉で書かれた「読みやすい文学」が生まれたことで、文学が庶民の間にも広まるようになりました。
文章を書くには、こうだと決め付けないで、自分で試行錯誤して「新しさ」を取り入れてみましょう。
善しあしは、後から考えればいいのです。
文章に「新しい」があるだけで、魅力は生まれてくるのです。