私の祖父は、飛び降り自殺のため亡くなりました。
タバコの吸いすぎで「肺気腫」という病気になり、苦しい生活に耐えられず、最期は病院の5階から飛び降り自殺をしました。
肺気腫という病は、タバコのニコチンによって、肺胞が機能しなくなり、呼吸をしてもうまく酸素が取り込めなくなる病です。
原因は、完全にタバコです。
タバコを吸っていなければ、もっと長生きができ、違う人生を歩んでいただろうなと思います。
人ごととして聞くと「はあ、そうですか」という感じでしょう。
私も身内がそうなるまでは「はあ、そうですか」という感じでした。
しかし、実際に、タバコが原因で病気になり、結果として自殺をした身内を目の前にすると、意識が変わります。
祖父は、いつも呼吸が大変そうでした。
マラソン選手が走っているような荒い呼吸を、1日中続けていて、見ている私もつらかった。
祖父は、厳しい人でした。
そんな厳しい祖父が、日に日に弱っていく姿を見るのは、私もたまりませんでした。
そう思いながらも、自業自得だったのだと思います。
タバコが体に悪いことを知っていながらやめず、そのために亡くなりました。
祖父の葬式のときに、祖父を見ると「お前もこうなりたくなければ、絶対にタバコを吸うな」と遺言が聞こえてくるようでした。
私はそういう過去があって、タバコをまだ1本も吸ったことがありません。
祖父の死の瞬間から学び、同じことを繰り返したくないからです。
自殺のような自分から死を選ぶような生き方をしたくはありませんし、長生きをしたいからです。
身内の死を研究することは、自分が長生きするために最も有効な事例です。
身内の死は向き合いにくいと思います。
不謹慎かもしれませんが、身内が亡くなったときには原因を探り、自分に生かすことが、残されたものの仕事ではないでしょうか。
身内の死を無駄にしないためにも、後に残されたものは、生き方を学び、人生に生かします。
あなたの身内を見てみましょう。
研究しましょう。
自分の人生に生かせる何かがあれば教師として、時には反面教師として、学んで生かしていきましょう。