人の寿命は、どこまで遠く先を見つめているかで決まります。
近くを見つめていると、寿命が短くなります。
近くを見ていると、移ろう世の変化に流され、踊らされ、疲れ、寿命を縮めてしまうからです。
「短気は損気」と言います。
まさにそのとおりであり、短気を起こすと気持ちに余裕がなくなり、損をします。
逆に、遠くを見つめていると、寿命も長くなります。
遠くを見つめていると、近場の変化に踊らされることがなくなるため、少々のことではいらいらすることがなくなるからです。
事実、長生きしている人を見ていると、皆さん「気長でおっとり」としています。
年を取ったから気長でおっとりしているということもあるでしょう。
しかし、それ以上に、気長でおっとりした性格だからこそ、長く生きられているということです。
長生きできる人は、気長です。
おっとりしていて、いつも落ち着いています。
約束の時間を少々すぎても、いらいらせずに、気長に待てます。
「まあ遅れたら、そのときはそのとき」と、おおらかに考えています。
そういう気持ちの余裕が、精神的なストレスを軽くさせて、肉体の健康につながっているのでしょう。
気が長いほうが、人生も長くなるということです。
あなたが見つめている未来まで、寿命が延びてしまいます。
気を長くすれば、寿命も長くなるのです。