夢や希望を聞いたとき、たいてい、次の2種類の答えが返ってきます。
どちらも同じ夢であることに変わりありませんが、その根底にある原動力はまったく異なります。
まず「なりたい」について説明します。
「社長になりたい」
「医者になりたい」
「弁護士になりたい」
どれも立派な職業です。
しかし、よく見てみましょう。
どれも肩書です。
「なりたい」という夢を持っている人は「肩書」が欲しいだけです。
憧れているのは「仕事」ではなく「肩書」です。
他人から「どんなお仕事されているんですか」と聞かれたとき「社長です」と見栄を張って言いたいからです。
「すごい」「偉い」「さすが」「素晴らしい」と言われたいだけです。
こういう人は、本当に素晴らしい仕事ができるとは言えません。
「なれた」瞬間から、仕事をサボるようになります。
夢が終わっているからです。
本当にいい仕事ができる人は「したい」という夢を持っている人です。
「もっとお客さまに喜ばれたい」
「病気の人を治療したい」
「困っている人を助けたい」
このように「したい」という気持ちには「人の喜び」という純粋な原動力が起爆剤になっています。
人の笑顔を見たいから、一生懸命になろうとしています。
もっとたくさんの人の笑顔を見たいためにする仕事には終わりがありません。
自分の仕事の質を追求し、より良いサービスを提供できる人になれます。
こういう人こそが、本当にいい仕事をしてくれるのです。
自分と他人を、共にハッピーにしているのです。