誰かの趣味に付き合わされることがあります。
自分の趣味ではないので楽しめるとは限りません。
むしろつまらないと感じることもあるでしょう。
いつもより時間が長く感じられ、早く帰りたいと思うこともあるかもしれません。
しかし、楽しくなくても、楽しいふりをしてみてください。
プロでなくても、プロのように振る舞ってみてください。
嘘でも演技でもいいので、役者になったつもりで、なりきってみるのです。
最初は少し違和感を覚えますが、しばらくすると、不思議なことが起こります。
楽しくなくても、楽しいふりをしていると、本当に楽しくなります。
妙に自信が湧いてきて、いつもよりパワーが出てくるようになるのです。
これを「as ifの法則」と言います。
私たち人間には「あたかもそのように振る舞っていると、それに近づける、本当にそれらしくなる」という面白い現象があります。
この法則を利用すれば、趣味をもっと楽しめるようになります。
たとえば、気の進まないパーティーに参加することがあれば、楽しいふりをしてみてください。
嘘でもいいので「私はパーティーの華だ。私はパーティーを楽しんでいる」と自分を思い込ませます。
すると、だんだん楽しくなってきます。
最初は嫌々だったのがノリノリになってきて、作り笑顔だったのが自然な笑顔になります。
自信がみなぎってきて、堂々と振る舞えるようになります。
明るいふりをしていたのが、本当に明るい気持ちになります。
すっかりパーティーに溶け込んでいて、純粋に楽しむ状態になっているはずです。
筋トレをするとき、淡々とメニューをこなすのではありません。
プロのボディービルダーになったつもりで筋トレをしてみてください。
「私はプロのボディービルダーだ。筋力には自信がある。今日は調子がいいぞ!」と思いながらトレーニングをするのです。
不思議と力がみなぎって、内側からパワーが湧いてきます。
いつもより重い重量を持ち上げやすくなります。
踏ん張りが効くようになり、いつもより厳しいメニューを達成できるようになるのです。
ダンスをするとき、普通に練習するのではありません。
憧れのプロダンサーになったつもりで踊ってみます。
「私はプロダンサーだ。指先・足先までエレガントに踊れる!」と思い込ませます。
すると、いつもより楽しく踊れるようになります。
だんだん気分が乗っていき、不思議とキレのある動きができるようになります。
いつも上手にダンスができるようになり、上達も早くなるのです。
「あたかもそのように振る舞うこと」を意識してみてください。
「プロになったつもりでやる」「憧れの人になったつもりでやる」ということです。
良い意味で、自分を思い込ませることも大切です。
それらしく振る舞っていると、心の面でも体の面でもそれらしくなります。
楽しいふりをすれば、だんだん本当に楽しくなっていきます。
プロのふりをすれば、本当にプロっぽくなっていきます。
何でも楽しめるようになるだけでなく、上達の近道にもなるのです。
とことんなりきって楽しみましょう。
趣味をもっと楽しむコツは「as ifの法則」にあるのです。