交際では、2人で一緒に過ごす時間が大切です。
2人の時間が足りないと、気持ちが冷めたり心の距離が離れたりすることにつながります。
忙しい毎日を送っているときは、短いデートでもいいので、できるだけスケジュールを調整して会う時間を作ることが大切です。
では、2人の時間は多ければ多いほどよいかというと、それも違うのです。
2人の時間が少ないのは問題ですが、逆に多すぎるのも問題です。
大切なのは「適度な距離感」です。
交際を続けるためには、適度な距離感を意識することが欠かせません。
交際が続かない人は、2人の時間が多くて長すぎます。
毎週デートをしたり、デートがいつも長時間だったり、お泊まりデートの連続だったりです。
2人の時間が多ければ多いほど交際がうまくいくと考え、共通の時間を増やそうとします。
もちろん2人の時間がたくさんあって充実しているのはいいのですが、ありすぎるのも要注意です。
最初は2人の時間がたくさんあって幸せを感じますが、あるときから感じ方が変わってきます。
2人の時間が多くなるにつれて、1人の時間が減っていきます。
1人で楽しみたいことができなくなり、自由が拘束されているように感じてきます。
どんな人間も、1人の時間がないのは苦痛です。
1人の時間がなくなると、自分の趣味や娯楽を楽しむ時間がなくなり、息苦しくなります。
心が休まるときもありません。
「2人の時間はもうたくさん」「自由になりたい!」「1人の時間が欲しい!」という反対の願望が生まれます。
2人の時間が長くて幸福を感じても、1人の時間がないことの不幸のほうが、それを上回るようになる。
最初は燃えていた交際も、急激に冷めていくことになり、長続きしないのです。
交際が続く人は違います。
交際が続く人は「個」が尊重されています。
2人の時間があるのはもちろんですが、1人の時間もあります。
食事やデートなど一緒にいる時間を楽しみつつも、頻度や長さに注意することを忘れません。
適度な距離感を作り、つかず離れずの距離を保ち、きちんと1人の時間も作ります。
もちろん相手を束縛するようなこともしません。
1人の時間が充実するから2人の時間も充実して、2人の時間が充実するから1人の時間も充実します。
きちんと1人の時間があるので、交際が窮屈に感じることがありません。
1人の時間があるということは、自由があるということです。
それぞれが1人の時間に趣味や娯楽を楽しみます。
離れている時間があるから、気力が充電でき、心にもゆとりも生まれるので、相手をもっと好きになれます。
結果として、交際が続くのです。