ときどき温かいものをいただくことはありませんか。
温かいパン、ほかほかのお弁当、ホットコーヒー。
触ってみると、ほのかに熱があって温かいのがわかります。
おいしそうな香りも漂っていて食欲をかき立てるでしょう。
ここでひとつ考えてほしいことがあります。
「なぜ温かいのか」ということです。
温かいということは、それは今しがた近場で買ったということです。
しかも出来たてである証拠です。
近場で買って、冷めないうちに持ってきてくれました。
「冷めないうちに早く持っていこう!」
「1分1秒でも早く届けたい!」
「喜んでもらえるといいな」
そう思いながら、あなたのところまで運んできてくれました。
あなたに喜んでもらおうと、きっと急ぎ足になっていたはずです。
お手洗いを我慢しながら運んできてくれたかもしれません。
ありがたいことです。
頂き物が温かい理由について、ちょっと想像を巡らしてみてください。
ふと相手の優しさに気づくでしょう。
直前に温め直したのかもしれませんが、そうだとしても「あなたのため」であることに変わりありません。
温かいだけのことに思いますが、そこには相手の優しさがあります。
「温かいね」と何気なく思って終わりにするのではなく、温かい理由について考え、相手の優しさに気づくことが大切です。
温かいのは頂き物だけではありません。
温かい頂き物を通して、相手の温かい心も感じるのです。