不安になったときどうするかです。
不安があるとき、普通なら気持ちがちょっと沈むことが多いのではないでしょうか。
心に暗い影が差し、暗い気持ちが広がるところでしょう。
どうなることかと心配でたまらず、なかなか落ち着けません。
悪い妄想が膨らむと、ますます不安が大きくなって暗い気持ちに襲われます。
不安で落ち込むと悪循環が始まります。
落ち込んで元気がなくなると、頭の働きが鈍くなるだけでなく、ネガティブ思考も生まれます。
解決の知恵もアイデアも浮かばなくなるのです。
ここで学びたいのが、映画『幕末太陽傳』に登場する佐平次です。
佐平次は、不安を笑い飛ばす天才です。
佐平次は、無一文のため遊女屋に居残りをすることになりますが、まったく不安の様子を見せません。
くよくよすることもめそめそすることもありません。
断られても落ち込みません。
つらいことがあっても涙を見せることはありません。
トラブルが起こって不安が襲いかかっても、笑って吹き飛ばします。
それどころか持ち前の明るさと軽いフットワークで、次々降りかかるトラブルを解決していきます。
ごほごほ咳をして体調に不安があっても笑い飛ばします。
自分のトラブルだけでなく、女郎や客たちのトラブルまで解決してしまいます。
殺されそうになる瞬間すら、にこにこしているからすごい。
佐平治には「不安で落ち込んでも仕方ない。不安は笑い飛ばそう!」というポジティブな姿勢があります。
佐平治は持ち前の明るさであらゆるトラブルをするする対処していき、見事すべて解決していくのです。
不安は、暗い顔で落ち込むのではなく、笑って元気を生み出しましょう。
「大変だ、どうしよう」とくよくよしたところで仕方ありません。
どんどん落ち込んで暗くなるばかりです。
落ち込むと解決できることも解決できなくなります。
大切なのは、不安を笑ってしまうことです。
不安は、落ち込むものではなく、笑い飛ばすもの。
どうせ不安があるなら、落ち込むのではなく、笑ってしまおうではありませんか。
不安になったら、まず笑ってください。
「おかしなことだなあ。なかなか厄介なことになっちゃったね」
不安で悩む自分も笑ってください。
「こんなことで悩むなんて、私も変だね。おかしいね」
不安を笑ってしまえば、明るい光が差し込んで、元気が出ます。
元気が出れば、頭の回転が速くなり、発想が豊かになります。
結果として解決の知恵も浮かんでくるでしょう。
知恵が浮かぶから笑うのではありません。
笑うから知恵が浮かぶのです。