コンビニやデパートではときどき「へんてこなスナック菓子」を見つけることがあります。
トウガラシ入りのチョコレート、フォアグラ風味のポテトチップス、コンポタージュ味のアイスクリーム。
珍しい食材を使っていたり、意外なフレーバーとの組み合わせだったりします。
第一印象のインパクトはあるものの「なんだかおいしくなさそう」と思うかもしれません。
あまり味に期待できない。
「こんなものを誰が買うの?」と首をかしげる人もいるでしょう。
しかし、早合点は禁物です。
「おいしくないに決まっている」と思うかもしれませんが、実際はわかりません。
ここでひとつ気づいてほしい事実があります。
「企画が通った」という事実です。
ここで想像力を働かせてみてほしい。
そのスナック菓子は、突然販売されたわけではありません。
突然この世に現れたものではありません。
社員の誰かが「こんな味はどうだろう?」とアイデアを出しました。
企画書を作成して、会議で発表しました。
「いいかもしれないね」とOKが出て、企画が通り、いったん試食の許可が下りました。
決定権のある人たちが実際に食べてみて、何度か試食をして「これは売れるだろう」となり、OKが出ました。
そうした数々のハードルをクリアした結果、ようやく今、市場に出回っています。
企業もボランティアではありません。
会社とは営利活動の組織体です。
「売れる」と判断したものだからこそ売っています。
そうした裏事情を知れば、へんてこなスナック菓子でも一度食べてみる価値はあるでしょう。
どれだけ変であろうと奇妙であろうと、企画が通ったのは間違いありません。
企画が通ったということは、それなりの味を期待できるということです。
その事実を知れば「ちょっと試しに食べてみるか」と思うはずです。
抵抗があっても試しに食べてみてください。
こういう場面こそ、チャレンジ精神を発揮しようではありませんか。
「おいしくなさそうだな」と思ってみても実際はわかりません。
食べてもいないのに味を決めつけるのはよくありません。
やはり実際に食べてみることが大切です。
まったく期待していなくても、実際に食べてみると、意外とおいしいかもしれません。
「たしかにおいしい。これなら企画が通るのもうなずける!」
思いのほかおいしくて、はまるかもしれません。
笑ってしまう話ですが、現実ではよくあることです。
それが商品として売られているということは、企画が通り、試食をクリアしたということです。
市場に出回るスナック菓子は、幾多ものハードルをクリアしています。
何度も試食され「これは売れる」と判断されたものだから販売されています。
コンビニに陳列されているスナック菓子は、すべて企画が通ったものばかりです。
企画が通ったプロセスを尊重すれば、それなりに期待ができるはずです。
たとえへんてこなスナック菓子であっても、企画が通ったのは間違いないのです。