人からアドバイスされたとき、とっさに反論していませんか。
「それは違うと思います」
「そうは言いますが、現実は厳しいです」
「おそらくうまくいかないと思います」
もちろん勝手にアドバイスされたなら、まだいいのです。
それは、ありがた迷惑です。
お願いをしてもいないのに突然アドバイスされると、ずうずうしさがあって素直に受け入れるのは難しいでしょう。
見当違いのアドバイスなら、反論もしたくなる。
押し付けがましいだけですから、無視をしようと反論しようと自由です。
しかし、自分からアドバイスを求めた立場であれば別です。
アドバイスを求めておきながら反論するのは、マナー違反です。
相手は、貴重な時間を割き、真剣にアドバイスをしてくれました。
あなたのために、親切なアドバイスをしてくれました。
にもかかわらず「でも」「しかし」と反論されると、気持ちがなえます。
アドバイスに反論されて嬉しい人はいません。
「反論するなら最初から聞かないでくれ」とがっかりされるでしょう。
行動しない言い訳を並べているだけです。
最初から行動する気がないと思われます。
「この人にアドバイスしても無駄」と一度思われたら、もう終わりです。
二度とアドバイスをしてもらえなくなるのです。
アドバイスに反論していると、知らず知らずのうちに、運もチャンスも逃すことになるのです。
アドバイスを求めた立場なら、まず受け入れましょう。
心の中では抵抗を感じていても、表に出しません。
納得いかないアドバイスであっても、一度は受け入れることです。
気の利いた返事をする必要はありません。
シンプルな返事で十分です。
「なるほど」
「いいですね」
「ありがとうございます」
同意できないなら「面白いアイデアですね」「ユニークな視点ですね」「自分にはない考え方です」と言えばOKです。
そして、感謝することです。
わざわざ貴重な時間を割いてアドバイスしてくれたのですから、素直に受け入れ、きちんと感謝しましょう。
それが運を高め、チャンスをつかむことにつながります。
特に尊敬する人からのアドバイスなら、一度は素直に従うのがマナーです。
意見に違和感があるのは、まだ自分の見識が狭く、未熟なせいかもしれません。
「自分が未熟のため、理解の範囲を超えている」というのはよくあること。
騙されたつもりで取り組んでみると、意外とうまくいく可能性があります。
頭の中を誤解や思い込みが支配しているせいで、なかなか行動に移せなかっただけでした。
アドバイスを求めるには、そのくらいの覚悟が必要ということです。
あなたが素直にアドバイスを受け入れると、相手も笑顔になってくれます。
「アドバイスしてよかった。また何か考えがあれば、教えてあげよう」と喜んでくれるでしょう。
そうしてますます運とチャンスを高めていくのです。