人相をよくするにはどうすればいいのでしょうか。
本を読むことでしょうか。
経験を積むことでしょうか。
優しい心を持つことでしょうか。
もちろんどれも効果的な方法です。
人相をよくするくらいですから「心が大切になる」と考える人が多いでしょう。
人の内面は、自然と表情に出てしまうもの。
たしかに優しくて寛大な心があれば、おのずと表情も柔らかくなり、人相がよくなっていくでしょう。
しかし、もっと基本的な方法があります。
人相のいい人を見つけ、表情を真似すればいいのです。
あなたの身近に人相のいい人はいませんか。
人相のいい人なら誰でもかまいません。
仲のいい友人、頼りになる先生、尊敬している上司。
行きつけのお店で働く店員さんや店長さん。
近所にいるお兄さん、お姉さん、おじさん、おばさん。
面識がなくてもかまいません。
人相のいい人に恵まれた環境でなくても、日常生活を見渡せば、1人くらいはいるのではないでしょうか。
1人でも見つかれば、後は簡単です。
徹底的にその人の表情を真似すればいいのです。
本を読んだり心を磨いたりする必要はありません。
実際に見よう見まねで習得するのが早い。
人は、真似をする生き物です。
私たちが言語を習得したのは真似のおかげであるように、人相をよくするためにも真似がポイントです。
真似をすることに、罪悪感や抵抗感を持つ必要はありません。
もちろん真似をしたところで、肝心の心が伴っていなければいけませんが、少なくとも基本は身につくでしょう。
真似は、習得の基本であり、王道です。
私たち人間にとって、最も自然な方法です。
そして大きな可能性を秘めています。
人相のいい人をお手本にして、堂々と真似しましょう。
その人とは個性も考え方も違うでしょうが、細かいことは気にせず、とにかく表情だけ真似をします。
口角の上げ方、眉の動かし方、独特のほほ笑み方。
なかなかうまく真似ができなくても、諦めないでください。
少し時間はかかりますが、根気よく続けていけば、少しずつできるようになります。
完全にコピーするつもりで、とことん真似をしましょう。
人相のいい人を参考に真似ができるようになると、不思議なことが起こります。
表情を真似しただけにもかかわらず、自然と心まで穏やかになっていくのです。
心を磨くような苦労や経験がなくても、心が磨かれていきます。
寛大になるから人相がよくなるのではありません。
人相をよくするから寛大になります。
表情と心はつながっているからです。
心の器が大きくなり、穏やかな気持ちが広がります。
つまり、人相のいい人を真似することも、心を磨く修行の1つです。
下手でも不器用でもいいので、自分なりに見よう見まねをすると、だんだんあなたの表情は柔和になります。
実際にその人と会わなくても、頭の中で思い出せば、今すぐ練習ができるでしょう。
人相をよくする基本は「真似」にあるのです。