自分の口癖は、なかなか自分では気づきにくいもの。
自分で気づかないと、注意も改善もできません。
自分では普通に話しているつもりでも、他人から聞くと、口癖が目立つことがあります。
自覚している口癖もあれば、無自覚の口癖もあるでしょう。
自覚している口癖はまだ対処のしようがありますが、問題なのは「無自覚の口癖」です。
無自覚の口癖は、気づかないかぎり、直しようがありません。
自分で普通に感じているかぎり、スルーしてしまいます。
では、自分の無自覚の口癖に気づくにはどうすればいいか。
そこで役立つのが「自分の会話を録音して聞いてみる」という方法です。
自分の会話を録音して聞くと、他人の話し方を聞いているような感覚になるでしょう。
客観的に自分の話し方を確認することができるため、変な口癖があれば、気づきやすくなります。
録音した自分の会話を聞いていると「何か引っかかる」「何だか耳障り」という言葉遣いに気づくことがあります。
「あのー」「えっと」といった余分なつなぎ言葉があるかもしれません。
「ある意味~」「要するに~」「変な話だけど~」などと連呼していることもあるでしょう。
面倒くさいと思わず、一度試しに録音してみてください。
「そこまでしなくてもいいのではないか」と面倒に感じる人もいるかもしれませんが、消極的な姿勢はよくありません。
大きな手間暇がかかることでもないでしょう。
きちんと口癖を直したいなら、これくらいの手間暇はかけたいところ。
ボイスレコーダーを買ってもいいですが、パソコンやスマートフォンに付属のボイスレコーダーでも代用できます。
あくまで録音ができればいいので、音質にこだわる必要はありません。
録音時間の長さに決まりはありませんが、長ければ長いほど気づきやすくなります。
積極的に気づいて直していくためにも、自発的なアクションを起こしましょう。
たとえば、友人と電話しているときの会話を録音してみましょう。
友人と電話をしているとき、手元で自分の会話を録音してみます。
後から聞き直すと、同じ口癖が目立っていたり、くどい話し方に気づいたりすることがあります。
職場でスピーチやプレゼンをする機会があれば、絶好のチャンスです。
話す様子を録音して、客観的にチェックしてみましょう。
恥ずかしく思うかもしれませんが、恥ずかしがっていると、口癖が直るのも遅くなります。
「自分に変な口癖はない」と思っている人でも、一度試しにやってみてください。
「自分は大丈夫」と豪語する人に限って、意外な口癖があるもの。
自分では普通に話しているフレーズが、客観的に聞くと、うっとうしく感じるかもしれません。
たとえ自覚済みの口癖であっても「やはり不自然だ」と再認識ができます。
自分の会話を録音することは、無自覚の口癖に気づくための基本的な方法なのです。