突然ですが、あなたに質問です。
あなたは、引っ込み思案になった原因を説明できるでしょうか。
「原因はよくわからず、気づいたら引っ込み思案になっていた」
「物心がついたころには、発言も行動も控えめになっていた」
はっきり原因を説明できない人もいるでしょう。
引っ込み思案は、ある日突然なるものではなく、時間をかけてゆっくりなる特徴があります。
もちろん原因を知ったところで、すぐ引っ込み思案が改善するわけではありません。
原因を知ったところで、過去は過去。
今さら過去に戻って、原因を変えることはできません。
「別に引っ込み思案の原因なんて知らなくてもいい」と考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、原因を知ることには「大切な意味」があります。
それは「改善がスムーズになる」というメリットです。
原因のない結果はありません。
どんな引っ込み思案も、必ず原因があります。
遺伝要因であれ環境要因であれ、原因があるからこそ、引っ込み思案という結果に至っています。
そのため、原因がわかると対策も見えてくるため、改善がスムーズになるのです。
たとえば、引っ込み思案の原因が、幼少期の愛情不足だとします。
幼少期の愛情不足なら、これから愛情に触れる経験を増やす方法を心がけていけばいいでしょう。
過去を変えることはできませんが、未来は、これからの努力と行動で作っていけます。
何でも話せる友人を作ったり、恋人を見つけたりなど、愛情に触れる経験を増やすと効果的でしょう。
否定されて育ったことが原因なら、自分を褒める習慣を心がけましょう。
自分で自分を認めるのはおかしなことではありません。
小さなことを達成するたびに自分を褒めるようにします。
「偉いぞ、自分!」「よく頑張ったね、自分!」と自分を褒めていけば、だんだん自己評価・自己肯定感が上がります。
過保護や過干渉の親なら、独立していくことが効果的です。
一人旅・一人暮らしなど、単独行動に挑戦してみるといいでしょう。
引っ込み思案の改善だけでなく、自立心を養うことにもつながります。
失敗経験が多くて自己評価が低いなら、これから成功体験を増やしていきましょう。
いきなり大きな仕事ではなく、最初は小さな仕事から取り組んで、こつこつ確実に成し遂げていきます。
成功体験が増えるにつれて自己評価が上がり、引っ込み思案も改善されていきます。
いま一度、引っ込み思案になった原因を探ってみてください。
自分と向き合うことになるため、時には精神的な苦痛が伴うこともあるかもしれませんが、大切な作業です。
原因がわかるだけでも、心は軽くなります。
自分の引っ込み思案の原因がわかることも「1歩前進」です。