引っ込み思案を克服方法として意識したいのが「先手」です。
引っ込み思案の人は、受け身の姿勢が目立ちます。
様子を確認するために、わざと立ち止まったり後手に回ったりする傾向があります。
「挨拶は、されてから返事をすればいいだろう」
「仕事は、依頼されてから始めればいいだろう」
「質問タイムでは、最後のほうが目立って有利だよね」
周りが動かないなら、自分も動かない。
周りが動き始めれば、自分も動き始める。
「周りの様子を見ながら出方を考えよう」
周りと歩調を合わせる気持ちもあるかもしれません。
しかし、そう思う気持ちが、すでに引っ込み思案です。
人に言われてから行動するのもいいですが、受け身の状態です。
何事も行動は早いほうがいい。
引っ込み思案を克服するには、自分から率先して行動する姿勢が必要です。
不安や恐怖があるかもしれませんが、何事も最も得をするのは1番手です。
引っ込み思案を克服するためだけでなく、評価を上げるためにも、先手の行動を心がけていきましょう。
たとえば、コミュニケーションです。
挨拶は、される側よりする側になりましょう。
話しかけられる側より、話しかける側になりましょう。
声をかけられると、誰でも嬉しいもの。
声かけは、コミュニケーションの潤滑油です。
「自分に好感をもってくれている」とわかるので、人間関係がスムーズになります。
仕事も先手が大切です。
上司に仕事を依頼されてから動き始めるのではありません。
自分から必要な仕事を察して、先手で動いていきましょう。
すでに依頼されている仕事があるなら、必要になりそうな仕事を察して、先に進めておきます。
積極的な取り組みをアピールできるので、積極性を評価され、株を上げるチャンスになります。
セミナーやプレゼンの質問タイムでは、真っ先に手を挙げましょう。
最初に手を挙げるのは少し恥ずかしいかもしれませんが、引っ込み思案の克服には有効です。
講師に熱意や積極性をアピールできるだけでなく、引っ込み思案の克服にもつながります。
先手で恥をかいたり損があったりしてもいいのです。
恥をかいても、笑ってごまかせばいいこと。
損があっても、後から取り返せばいいだけ。
むしろ悪い点を早めに把握できるので、改善が早くなるメリットがあります。
少なくとも先手によって積極的な行動はできたのですから、引っ込み思案の克服につながっているのは確実です。
先手とは何か。
先手とは、最も得をする習慣です。
先手で行動する習慣があれば、必然的に得することも多くなります。
引っ込み思案の人は、先手に消極的ですが、得があるとわかれば、積極的になれるのではないでしょうか。
迷ったら先手です。
「やろうかな。どうしようかな」と迷うくらいなら、さっさと行動したほうがいい。
「先手必勝」という言葉はあっても「後手必勝」という言葉はありません。
バーゲンセールでは、1番手が最も得するように、仕事も挨拶も質問タイムも、1番手が最も得をします。
同じ行動・同じ仕事でも、先手と後手の違いだけで、評価・印象が正反対になります。
ビジネスでもプライベートでも、先手を心がけていきましょう。