引っ込み思案の人は、会話に失敗してはいけないと考えています。
「言葉を言い間違えてはいけない」
「笑いでスベってはいけない」
「相手を不快にさせてはいけない」
常にスムーズな会話になるよう、言葉を選びながら注意しています。
たしかにスムーズな会話を心がけることは大切です。
相手の価値観に合わせて話題を選んだり、上手に褒めたり励ましたりすれば、会話が盛り上がりやすくなります。
面白いユーモアがあれば、会話に花が咲くでしょう。
会話に対する真剣な姿勢があれば、誠実で真面目な印象が伝わるでしょう。
だからとはいえ「会話に失敗してはいけない」と考えるのは、少し大げさです。
会話に失敗してはいけないと思えば思うほど、余計な緊張感が出て、ストレスが生まれます。
何をどう話していいかパニックになり、自分を追い込んでしまいます。
会話に失敗してはいけないと思うと、かえって会話の失敗を招いてしまいます。
会話に成功し続けるのは、プロの司会者やスピーカーでさえ難しいこと。
会話は本来、失敗を繰り返しながら少しずつ上達していくものです。
最初から「失敗してはいけない」と思ってしまうと、ますます会話を避ける姿勢がエスカレートするのです。
もっと気楽に考えましょう。
「会話に失敗してはいけない」と考えるのではありません。
「会話に失敗してもいい」と考えましょう。
失敗を受け入れて認める考え方を持てば、肩の荷が下りて、気持ちが楽になります。
言葉を言い間違えても問題ありません。
言い間違えるのは誰にでもあること。
言い間違えたら、すぐ言い直せばいいだけです。
会話では普通によくあることなので、相手も特に気にしないでしょう。
笑いにスベってもOKです。
笑いにスベったときは、適当に笑って失敗をごまかしてしまいましょう。
笑ってごまかせば、それはそれで楽しい雰囲気になります。
うっかり相手を不快にさせてしまったら、すぐ謝ればいい。
悪気がなくてすぐ謝れば、 大きなトラブルに発展することはないでしょう。
「ごめんね」「ちょっと言いすぎたね」とすぐ謝れば、すぐ許してくれるはずです。
たとえ会話に失敗してもいいのです。
会話の失敗も場数の1つ。
罰則があるわけでもありません。
「ちょっと失敗したかな。次から注意しよう」と改善につなげればいいだけ。
失敗は、成長の糧として生かしていきましょう。
反省したら、会話の失敗は、さっと忘れてOKです。
くよくよした気持ちを引きずらず、さっと気持ちを切り替えましょう。
引っ込み思案のせいで、会話の失敗を受け入れにくいかもしれませんが、あらためて心を大きくしてください。
「失敗しても大丈夫だよね」
「失敗しても、会話上達の糧になる!」
失敗に前向きな考え方を持てば、会話の恐怖が半減して、勇気が倍増します。
自然と心が軽くなり、誰かに話しかけたい気持ちが強くなるはずです。