「私は引っ込み思案」
「引っ込み思案の性格を直したい」
「生まれつき引っ込み思案」
引っ込み思案という言葉を聞きますが、どういう意味でしょうか。
誤解や勘違いをしていると、自分を誤って理解することにもつながります。
引っ込み思案の克服を目指すなら、まず意味を理解しておかなければ始まりません。
すでに理解しているかもしれませんが、あらためて確認しておきましょう。
では、引っ込み思案とは何でしょうか。
「強い心を持てず、積極的に人前に出たり行動したりできない性格のこと」をいいます。
引っ込み思案は、先天的なことだけでなく、後天的なことによって引き起こされる性格です。
引っ込み思案は病気ではありません。
あくまで性格の一種であり、もちろん改善も可能です。
ここで注意しておきたいことがあります。
引っ込み思案は、普通の好き嫌いや得意不得意に関係なく、すべてに消極的という点が特徴です。
たとえば「嫌いなことはしたくない」という気持ちは、引っ込み思案とは違います。
嫌いなことをしたくない気持ちは、特別なことではなく、当たり前のこと。
引っ込み思案ではなく、普通にある好き嫌いの感情です。
「苦手な人には話しかけにくい」というケースも、引っ込み思案ではありません。
苦手な人に抵抗を感じるのは、引っ込み思案に関係なく、誰でも同じです。
引っ込み思案とは関係なく、正常の範囲です。
「スピーチが苦手」というのも、引っ込み思案とは異なります。
特別慣れている人でない限り、大勢の前でスピーチをするのは、誰でも緊張して当然のこと。
やはりこれも引っ込み思案とは関係なく、普通の範囲です。
正常の範囲であるにもかかわらず「自分は引っ込み思案」と思い込んでいるケースがあります。
自分は本当に引っ込み思案なのか、あらためて考えてみてください。
好き嫌いや得意不得意に関係なく、普段から積極的に人前に出たり行動したりできない性格が、引っ込み思案です。
きちんと区別して考えておくことが大切です。
もし自分が引っ込み思案かわからないときは、人に聞いてみるのも悪くありません。
旧友や親友など、長くて深い付き合いのある友人なら、あなたの様子を客観的に判断してくれるでしょう。
もちろん人の意見をうのみにするのはよくありませんが、あなたをよく知る人であれば、貴重な意見が聞けるはずです。
数人から「引っ込み思案だね」と同じ意見が返ってくれば、引っ込み思案という可能性が高いでしょう。