「やりたいことは、すべてやりたい!」
そんな人生の楽しみ方もあるでしょう。
もちろんやりたいことをすべてやるのも悪くありません。
一度しかない人生です。
我慢する人生より、やりたいことをやる人生のほうが、楽しいのは間違いありません。
「あれもしたい、これもしたい」と自分のわがままに応えるため、手当たり次第に行動するのもいいでしょう。
勇気と行動さえあれば、ほとんど手ぶらでも行動できるでしょう。
やりたいことをすべてやれば、納得した人生が送れます。
悔いが残らないよう、やりたいことをすべて挑戦すれば、充実した時間が過ごせるに違いありません。
しかし、やりたいことをすべてやろうとすると、ある現実的な問題に直面するはずです。
「お金も時間も足りない」という問題です。
お金持ちで年収も高く、時間も十分あるならいいですが、すべての人がそうとは限らないでしょう。
体は1つしかありません。
1日は24時間。
やりたいことをすべてやろうとすると、時間とお金がいくらあっても足りません。
やりたいことをやるときにも、限られた資源を有効に活用する課題が出てきます。
「やりたいことはすべてやる」という生き方は素晴らしいですが、本当に実現するのは大変です。
無理に実現させようとすると、生活の破綻を招くリスクもあります。
そもそも手当たり次第にやりたいことをやると、どれも中途半端になるでしょう。
楽しいかもしれませんが、初歩や基本しか楽しめません。
表面的な取り組みだけでは、本当の魅力・本当の楽しみを知ることができません。
本質を知ることもできません。
やりたいことをすべてやるのはいいですが、実際はなかなか難しいのが現実なのです。
では、どうするか。
やりたいことをすべてやるのではありません。
やりたいことを絞って極めるのです。
本当にやりたいことを厳選します。
本当にやりたいことなら、それほど数は多くないでしょう。
限られた対象なら、時間やお金を有効に利用できます。
幅は狭くても、とことん集中することで、奥を深めていけます。
突き詰めるのも幸せです。
突き詰めることが本当にやりたいことなら、もっと幸せです。
1つのことを極めようとすると、ライフワークとして楽しめるようになるでしょう。
やりたいことが限られていても、喜びや楽しみは無限に発掘できます。
もし専門家のレベルまで深めれば、副業にできたり独立できたりする可能性も出てきます。
やりたいことを楽しみながら、お金まで稼げるなら、最高の人生です。
まさに「好きなことを仕事にする」という理想が完成します。
人生は有限ですから、限られた資源を賢く有効に活用することが大切です。
やりたいことをすべてやるのもいいですが、やりたいことを絞って極めるのはもっといい。
理想と現実の、ちょうどよい中間地点なのです。