疲れたとき。
気分転換をしたいとき。
ストレスを発散させたいとき。
そんなとき私たちは「楽園に行きたい!」と思います。
苦しい現実が嫌になったら、一度現実から離れて、居心地のよい素晴らしい場所に行きたいと思う。
カレンダーを見ながら休暇のタイミングを確認して、海外旅行を堪能している自分をイメージするでしょう。
悩みも苦しみもない快適なところへ行けば、現実にいながら天国にいるような時間を過ごせるはずです。
たしかに現実では「楽園」と呼ばれる場所が存在します。
自然豊かな景勝地。
常夏の日差しがまぶしい観光地。
温暖な気候に恵まれて過ごしやすく、のどかで穏やかな時間が流れる場所なら、まさに「楽園」と言えるでしょう。
国内海外には、少なからず、そうした楽園があるのも事実です。
楽園に行けば、気分転換ができて、ストレス発散もスムーズです。
しかし、楽園に行くのはなかなか大変です。
お金も時間も労力もかかります。
社会人なら、忙しい中、スケジュールを調整しなければいけません。
旅行としてたまに行く程度ならいいですが、実際に出向いたり移住したりするのは、現実的に困難です。
では、どうするか。
楽園に行くのではありません。
今いる場所を、楽園にするのです。
今いる場所に不満があっても、知恵と工夫で楽園に変える努力をしてみてください。
完全な楽園にできなくても、楽園に近づけることならできるはずです。
たとえば、掃除です。
汚い部屋なら、徹底的に掃除すればいい。
あらゆるごみや汚れをすべて取り除くつもりで、徹底的に掃除をする。
なかなか取れないしつこい汚れも、知恵と工夫があれば、取れる可能性があります。
そうすれば快適で居心地がよく、楽園のような空間になるでしょう。
模様替えもいいアイデアです。
おしゃれなインテリアを買ってみたり、過ごしやすい配置を換えたりして、部屋の雰囲気をもっと心地よくしてみます。
少し模様替えをするだけで、おしゃれな空間に早変わりするはずです。
人間関係も大切なポイントです。
毎日きちんと挨拶をして、心地よい会話を心がけ、少しでも人間関係が良好になる努力をします。
時にはおごりや接待も、社交術の1つとして有効でしょう。
もし喧嘩をしている人がいるなら、早めに仲直りすることです。
誤解があるなら解いて、自分に落ち度があるなら素直に謝ります。
喧嘩をしている人と仲直りすれば、心労が減って、心が軽くなります。
人間関係が良好になればなるほど、笑顔と幸せが増え、ますます今の場所の居心地がよくなります。
楽園に行くのではありません。
今いる場所を、楽園にしましょう。
どれだけ楽園に近づけられるかは、あなたの努力しだい。
お金や手間暇がかかったとしても、生活環境の改善は必ず自分のためになります。