この1週間を振り返って数えてみてください。
何を数えるのかというと「失敗の数」です。
目的を果たせずに終わり、肉体的・精神的・経済的ダメージを伴った出来事があったでしょうか。
過去1週間を振り返ったとき、1つも失敗がなければ大変です。
失敗がなかった1週間は、何も挑戦しなかった1週間ということになるからです。
1週間は7日間です。
7日間も過ごしていながら、何も失敗がないのはよくありません。
当たり前に生活していれば、1週間に1回は、何か失敗があるのが普通です。
にもかかわらず、1週間に1回も失敗がなかったということは、保守的で消極的な生活を送っているということです。
自分でも気づかないうちに、自ら冒険や挑戦を避け、安全で堅実な道ばかり進んでいます。
つまり、チャレンジ精神が失われているのです。
「安定」という点では素晴らしいことですが、それでは成長できません。
平凡な繰り返しでは、刺激も変化も出会いも限定されます。
淡々と同じ毎日を繰り返していては、成長・向上ができなくなります。
1カ月に1回も失敗がないなら、もはや緊急事態です。
チャレンジ精神がゼロどころかマイナスになっていて、心も体も硬直状態になっています。
「失敗」と聞けば、悪いイメージを持つかもしれませんが、誤解です。
失敗は、成長するために必要な経験です。
成長の糧であり、人生のスパイスであり、心の財産です。
避けるべきは「大きな失敗」であり、小さな失敗ならむしろ歓迎すべきです。
「小さな失敗」ならダメージも軽く、笑って済む程度でしょう。
1週間に1回は何かで失敗したい。
今から何かに挑戦して、失敗を経験しに行きましょう。
毎日失敗をするのは難しくても、1週間に1回なら現実的でしょう。
新しい料理に挑戦して、失敗するのもよし。
味に失敗しても、笑って済む程度でしょう。
新しいファッションに挑戦して、失敗するのもよし。
ファッションに失敗しても、経済的ダメージは小さく、人生にとって重大ではないはずです。
気になる人に声をかけて、うまく話せず、失敗するのもよし。
うまく話せなくても、コミュニケーションの経験を積んだことになります。
周りに迷惑をかけない範囲なら、気軽に失敗できるはずです。
日記やカレンダーに「今週の失敗」という項目を作るのも面白いでしょう。
記録をつける習慣を作れば、行動意欲が高まって、挑戦したい気持ちがますます強くなるでしょう。
1週間に1回は失敗をするようにすれば、きちんと挑戦ができている証拠です。
さて、今週も失敗記録を作りに行きましょう。
今週は、どんな失敗をしますか。
1週間に1回は失敗するようにすれば、1年間で52回は失敗できる計算になります。
つまり、52の失敗経験と成長が得られるということです。
実直に続ければ、1年後のあなたは、見違えるほど大きく成長しています。