あなたは今、幸せですか。
幸せを見つけたり感じたりするのはいいのです。
自分の心の状態ですから、個人的に幸せを実感するのは自然なこと。
時には幸せを願うこともあるでしょう。
物質的な豊かさを追い求めるだけでなく、精神的な豊かさを充実させたいと思うときもあるはずです。
しかし、わざわざ「幸せです」と言葉に出しているなら、注意が必要です。
実際のところ、まだ本当の幸せを感じていません。
「私は幸せです」と言っているのは「まだ幸せではありません」と言っているようなもの。
自分は幸せだと言い聞かせ、思い込ませようとしている姿でもあります。
頻繁に「幸せです」と言っていると、かえって痛々しく映るでしょう。
「幸せ」という言葉の重みも軽くなります。
では、本当に幸せな人はどうなるのか。
本当に幸せな人は「幸せ」とは言いません。
ただただ今の豊かさに感謝して、感動して、喜びます。
ゆっくり時間が過ぎるのを楽しみます。
日々のささいな出来事を楽しみ、小さなことや当たり前のことに感謝したり感動したりします。
笑顔があるとも限りません。
幸せは心の中で感じるものですから、淡々とした表情でも、実際は幸せを感じていることがあります。
本当の幸せは、もはや言葉では表現できない領域です。
だから本当に幸せな人の場合、抽象的な言葉が並びます。
「楽しいね」
「心地いいね」
「いい気分だね」
「わくわくするね」
「うふふ」
一番幸せなときは、精神的に豊かな時間だけが流れていきます。
もはや言葉は必要ないのです。
「幸せ」という言葉にとらわれてはいけません。
「幸せ」と叫べば幸せになれるわけではありません。
大切なことは、言葉ではなく気持ちです。
大声で幸せを叫ぶより、心の中で静かに唱えたほうがいい。
すると、今まで見えなかった、日常の小さな豊かさに気づいていけます。